>>190「……」また、会いたい。また、会えたらいいのに。だから、「また明日」と彼女は言う。決して「さよなら」とは言わず、「また」と。それが絶対に叶うことではないことぐらいは、彼女にも分かっているのだけれど。一度も振り返らず、重たい足をなんとか進め、小依は今いた場所を出た。
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