律 そっと、毛布の中から出て、鏡の前に立つ。「……………………ひどい姿。」鏡の中の自分を見てポツンと呟く。両の手で、頬を少し赤くならない適度に叩き、「……………………私なら大丈夫、大丈夫。うまくできる、ちゃんと大人になれる。ちゃんとこの現実も受け入れられる。断る事もちゃんとできる!」精一杯に。でも、部屋の外には漏れないくらいの声ではっきり言う。
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