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はっとして義彦の方を見て
「名乗るのを忘れていましたね、僕は佐久間時雨。」
と軽く自己紹介をしてから篤志の方を向いて
「彼が木川篤志。僕の従者として働いてくれています。」
坊っちゃんと呼ぶのはやめてほしいのですけれどね、と付け足して頬笑む。そして篤志に
「僕はこの人と帰るから篤志は、先に帰って風呂を沸かしておいてくれないか？....ちゃんと、帰るから」
と言う。