>>512(了解ですb)扉が叩く音が聞こえると、小依は適当に腰かけていた椅子から立ち上がり、その方へと視線を移した。今日は、どうにも朝から気分がすぐれない。何故なら、今日は例の婚約者と対面する日なのだから。「……どうぞ」既に支度を済ませ、後は待つばかり。——直に会いたい。そんな思いが、ずっと響き渡っている。
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