二次なりきり掲示板
- Re: 【募集中・開幕】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.16 )
- 日時: 2016/04/27 22:08
- 名前: ちゃんてぃこ (ID: laYt1Tl.)
- 参照: http://スレ主なのに拙い文で申し訳なく……絡んで下さると喜びます((
『ウィジック・リース / 七区』
どこに居ても聞こえてくる人々の楽しそうな声。繰り返し子どものはしゃぐ声が近付いては遠ざかっていく。
辺りには淡い桜が舞っていて、空を見上げれば心地良い日差しが視界全てを覆った。その優しい眩しさに目を細め、店のショーウィンドウに目を向ける。魔法によってふわふわと宙に浮かぶ鞄や靴や数々のアクセサリー。服なんて水の中を泳ぐようにして、その中を縦横無尽に浮かんでいた。まるで本当に生きていて楽しんでいるみたいだ。
今ではすっかり見慣れた光景だが、この街へ初めて来た時の興奮は今でも忘れない。
「もう三年か。」
常に雪に覆われた二区から王都である七区に上京して、気付けば三年の月日が経っていた。
その時と現在の状況は点で違うけれど、これはこれで充実しているし、なってしまったものは仕方が無いなと無理矢理にでも納得している。
柄にも無くため息を吐くと強い風が吹いた。人々の声と共にいくつもの風船が風に攫われ、空へ誘われるようにふわふわと呑気に浮かび上がってゆく。
ふと視界に時計が映り、無意識に時間を確認する。今は丁度お昼時で、そろそろ腹も減って来る頃だった。
(バイトの日付ズレてるなんて、ついてないな……。休みなら今頃起きたって罰は当たらないよ。)
つい数時間前の事を思い出し、再び溜息を吐く。そんな時、曲がり角の所にあるパン屋が目に入る。甘く香ばしい匂いにつられ、窓から中を覗く。店の中は若い女性や家族連れで賑わっており、その手には焼きたてのパン。食欲が掻き立てられ、腹の虫が声を上げた。空腹にこの店を覗くのは失敗だったなと今更後悔する。
そこで我に返り、首を横に振った。今ここで食事を摂ったところで食欲が満たされる訳では無いのを思い出す。
「本来の食事」でなければ、この空腹は治まらないのだった。
特に食事に関しては、今までの習慣が一年経った今でも抜けず、食事の時間だと思っては落胆する日々である。
「……どっちにせよ給料日前で運び屋から買うお金も無いし、もう少し我慢しよ。」
そう口にするも音を上げる腹に、微かな忌々しさを感じる。肉体的に来るひもじさから足取り軽く歩く元気も湧かず、ふらっと力無く店の前で踵を返した。
ーーー
>>15
ありがとう、返信遅くなって申し訳ない!!
アルメリアを褒めてくれて光栄だよ(*^^*)
レイさんも特に不備とか見当たらないので登録させて貰います! こんな、こんな素敵キャラをありがとう;;;
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