二次なりきり掲示板

【募集中・開幕】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.23 )
日時: 2016/05/04 00:21
名前: 琉香 (ID: bUOIFFcu)

>>22

『ディアネ・カインス/十一区』



古道具屋兼運び屋のディアネは、ブツブツと一人で文句を言いながら、行き交う人混みの中を歩いていた。

「あ〜もう!これといっていい店なんて、無いじゃない!」

大きな声でそう叫ぶと、周りの人々の動きが一瞬止まり、何事だろうとこちらを向く。その人々をディアネは睨みつけ、慌てて人々が自分から目をそらす。そんな不毛な行為を、先程からディアネは繰り返し続けているのであった。
きっと私は変な目で見られているのだろう。でもしょうがない……そう思いつつ、ディアネはぶらぶらと通り沿いの店を覗いていきながら歩く。
いくら古道具屋をやっているディアネだろうと、こんな遠い所に、殆ど身一つの状態で来たくはなかった。原因は、数日前に届いた姉からの手紙だ。
手紙にはこう書いてあった。

『ディアネ、商売は上手く出来ていますか?私は心配で心配でなりません。休みが取れたらディアネの店に立ち寄ろうかと思います。必ず居てくださいね。』

ここまではまあまあ良かった。問題はその後の追伸だった。

『そうそう、夏域の方で手に入れて欲しい物があるの。古い扇よ。出来るだけ保存状態のいい物にしてね。古道具屋さんなんだから、すぐに手に入れてくれるわよね。私が店に行くまでにお願いね。』

その手紙を読んでから、ディアネは半分ヤケになり、ほぼ身一つの状態で十一区へと乗り出したのだった。一体妹をどういう目で見ているのだろうか?姉にとって私は便利な調達屋さんだったのか?そんな思いが冷静な彼女の思考の邪魔をする。良い店は見つからないし、かといってこのまま帰るわけにもいかない。そもそも扇なんて何処にでも売っているような代物だ。妹にわざわざ遠いところまで買いにいかせる様な物でも無い。十二区全ての扇を買おうとでもいうのだろうか?つくづく姉は物事を知ら無さ過ぎる。こうなったらここに住んでいる人にでも店を聞いて品物を買い、すぐに帰ってやろうじゃないか。ディアネの古道具屋としてのプライドに火が付いた。
ディアネは辺りを見回し、目に付いた背の高い男に近づく。そして男を見上げるようにして「ちょっとそこのお兄さん、此処ら辺で古い扇を売っていそうな所はない?」と聞いた。


【大変拙い文章で、あと、見にくいと思います。本当にすみません。すぐに絡みが終わってしまうかもしれませんが、絡ませて頂きます。】