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卍宵硝子商店街とは卍



妖怪達が暮らす世界の商店街。

誰かが昼から酔っ払っていたり、満足するまで値切っていたり、新商品のアピールで製品が爆発したり、だいたいいつも騒がしい。

妖怪が生きるのに必要なものはここで全てそろう。


「そんなことない、現に、端から端まで歩いてみたけど、ほしいものが見つからなかった」

そんな妖怪は空を見上げてみよう。

自分で操る雲の上で骨董屋がぷかぷか浮いていたり、屋根の上でおでんが売っていたりするぞ。

どこかに繋がる秘密の通路なんてのもあるらしい。
探してみるのも楽しいかもしれない。


端から端まで、なんて、誰も知らない。

だって宵硝子には端がないから。

みんな自由に、悪く言えば自分勝手に、おもしろおかしく生きてるんだ。