二次なりきり掲示板
- Re: 『 時の海を越えて、僕は君と出会う 』 ( No.13 )
- 日時: 2016/05/04 16:29
- 名前: ちゃすか (ID: s2qZnqsK)
…
【 海神様 】
・潮( うしお )
『 たとえ君が泡となり消えてしまったとしても、俺が海神となって君を再び此処へ呼び戻すから。その時には、二人で新しい世界を築こう。……もう、誰も傷付くことのないように。 』
性格【 掴み所がなく飄々としており、人前に姿を見せれば他人の不幸を嘲笑ったり、貶めるような事をして楽しむ時もあったりと一見して最低な神である。しかし本当に誰かの心を傷付けるような事はせず、自分の子供達が心を病んで苦しむ姿に誰よりも深い悲しみを抱き自分の無力を嘆くのもまたこの男である。
昔一度だけ気紛れで海から雲の上へと繋がる道を出現させたり、他の民よりも随分長く生きていた一人の『海の民』の生命を突然海へ還してしまったこともある。好き勝手やっていると思われがちだが、実際にはその都度何か問題が生じて『誰か』や還した本人を救う為に行ったこと。潮の気紛れに見える行動は全て『誰か』の為にはなっており、しかし常に『誰か』の望みを叶えるという訳ではなく、この世界全体のバランスやその者の周囲の人間達のことも考えた上で決めている。しかしやはり潮の本心を知る者は潮に救われた当の本人たちのみで、殆どの者達には適当な神だと思われている。本人もそれで良いと楽しそうに笑う。自分では「俺ほど残酷な神は居ない」と言うが根は真面目。しかしそんな自分を知られたくはないし、特定の誰かと必要以上に親しくするつもりもない。皆大切な子供達であり、皆平等に愛している。 】
容姿【 海神となった時の年齢のまま老いることも出来ずにいるため、外見年齢は20代半ば。白く長い睫毛が縁取る瞳は透き通るような秘色色で、その目は大きくやや切れ長でいつも気怠そうに細められている。目の下と両側の頬には海神の証である青い紋様が刻まれており、その横には紋様と繋げたような特殊な形状の耳飾りが揺れている。瞳の色と同じく青味を帯びた浅い緑色の髪は緩いウェーブがかかり腰の辺りまである。ふわふわと水流に揺られて漂うその髪に誘われる様に、いつも小さな魚達が沿って泳いでいる。身長は180cm。元々体を鍛えることも必要以上に動くことも嫌いでほっそりとしており、大した筋肉も付いていない。かつては健康的な色をしていたその肌も白く生気を失い、儚げな印象を持たせる。海神の力を宿して長い時を過ごすうちに耳は尖り、顔の形も本来よりスッキリとしてしまったが理由はよく分かっていない。今となってはこの姿で過ごした年数のが長くなってしまったので今更気にする様子も無い。
いつも袖の長い淡い色の着物に青磁色の羽織で過ごし、足に履いている下駄の鼻緒の色も羽織同様青磁色で揃えている。袖の先からはすらりと長い指が顔を覗かせ、色を失った真っ白な爪の先はやや尖っている。
潮の容姿から確認出来る色は青系統の色と白色のみ。明らかに異質で人間離れした雰囲気を持っているため誰もが一目見て彼が『海神』であることを理解するそう。 】
過去【 何万年も昔、潮もかつては別の世界の人間だった。しかし、突然生じた亀裂に吸い込まれて『時の海』を渡ってしまう。その世界に亀裂が生じたのはその一度きりで『時の海』を越えたのも潮ただ一人だった。
そんな潮に手を差し伸べて海で生きる力を与えてくれたのが先代の海神だった。
当時この世界に『空の民』は存在せず、『海の民』にも成人する条件などは無く、普通に生きて寿命を全うし命を落としていた。
海神という存在は『海の民』の中から選ばれ、祠で生きることを誓い寿命を捧げることで、新たな『海の民』を生み落とす力を得ていた。そのため海神となった者はその数年後には命を落とす運命であり、次の海神となる人物にその力を託して息を引き取っていくのだった。
先代の海神は若い女性で、海神となった時に寿命を捧げていた上に、潮に力を与えたことで弱り切ってしまい、祠から出ることが出来なくなってしまった。責任を感じた潮は、一日の大半を祠で過ごし、自然と二人は惹かれ合っていった。
しかし遂に起き上がる事も出来なくなってしまった先代の海神に、潮は自分に海神の力を継承するよう説得する。
自分が海神となり、間もなく消えてしまうであろう君を再び此処へ呼び戻す。いつか二人で新しい世界を築こう、と。
その言葉に頷いた先代の海神は、嬉しそうに微笑み涙を浮かべて潮に力を継承すると、そのまま静かに息を引き取った。
こうして潮は海神となったが、先代の海神の魂を呼び戻す事は出来ず、外の世界から来た者が海神となったことで海の力に混乱が生じ、潮の魂は完全に祠に囚われ不老不死の存在となってしまった。その代わりに得た新たな力で潮は世界を造り変え、生み落とす生命にも新たな力を授けた。そうして出来上がったのが現在のこの世界の形である。 】
備考【 数万年前に海神となり今の世界を築いたが、元は異世界の人間で、先代の海神に恋をした一人の男だった。確かな年齢は最早自分でも分からず、多くの出会いや別れを繰り返しながら人々を導いてきた。海で長い時を過ごすうちに性格や口調なども多少変わってしまったが、心は変わらず今でも先代の海神を愛している。
海神となった時に祠に本当の名は封じられてしまい、人々の記憶からもその名は消え去り、残された一文字が『潮』だった。『本来の名前を取り戻すことが出来れば彼女の魂を呼び戻すことが出来るのではないか』との考えから他人に現在の一文字の名を教えることはなく、その過去と名前は長年共に過ごしている巫女達にも知らされていない。
子供達の心の状態を気に掛けながらも一日の殆どの時間を祠で過ごし、今もその祠の中で愛する女性と過ごした時間に思いを馳せている。 】
「 まだ子供の姿で海の中に居たのかい。お前は少し気難しい子だからね……。いや、海神とてお前の全てを知る訳ではないよ。けれど俺はお前の全てを覚えている。…お前も必ず生まれた意味と出逢える日が来るよ。お前はとても綺麗な心を持っているのだから。 」
「 100年の時を越えた我が子供達よ、目を覚ましなさい。お前達を今一度海の世界へと解き放とう。そこに苦難を感じることはあろうとも、いつかお前たちを導く優しい光に出会うことが出来るはず。さあ、もうお行き。何も恐れることは無いよ、俺の心はいつもお前たちと共に在る。 」
「 おやおや、相変わらず騒がしい子供達だ。あまり煩くしているようなら、お前達をこの世界から追放してしまおうか。…いや、追放はしないから早く学校へ行きなさい。……自分が大切に想う者達と過ごせる時間を無駄にしてはいけないよ。 」
…
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