二次なりきり掲示板

Re: 【戦闘・中文】殺し屋とターゲットと護衛者と【募集中】 ( No.92 )
日時: 2016/10/06 16:55
名前: 柚雨 ◆nw8J50qVWg (ID: EkFUTbCM)

>>91

【瀬波観月】

「ふーん、そうさらっと言われるとつまんないね。怯えた顔を…とは思ったけれど、君がそんな顔をするはずないよね副団長さん?」

今自分の手の内にある銃を撃ってはいけないと頭では分かっている。でも、気を抜けば本当に彼女目掛けて撃ってしまいそうでその恐怖からかブルブルと手は大きく振動する様に震えた。本当に情けないものである。だがだからとは言え此処で銃を下ろすなんて不自然極まりない事は出来ない。だって今俺と彼女は敵同士と言う設定で成り立っているのだから。

「(あー、不味い事になっちゃったかな。ついつい助けるつもりが余計雲行きを怪しくしたような」)

観月はちょっぴり内心焦っていた。副団長を守るために団員が残ることも一応頭の中では展開として考えていたものの、まさかそれが実行されるとは思わなかったのだ。これは本当に面倒くさい事になった様だ。そう思いながらチラリ、と横を見れば細剣を構え今にも剣を振るおうとする彼女の姿が目に映る。下手したら、斬られるかな、何て呑気な事を頭の中で考えてはまあ、それも有りかなと楽観的な事を考え始めた。もし仮に彼女が斬りかかって来たら遠慮なくこちらからも攻撃する事が出来る。そうなれば反撃は可能と言うことで目の前の彼女だって守ることが出来るのだ。そうなって欲しい、そうなれば良いと観月は内心思っていた。

「は、何をいきなり。もしかして、深兎あの子と戦うつもりなのか。そんな事したら護衛者としての立場が危うくなるだろ。もし仮にそうだとしたら、そんな仕事の依頼を深兎には頼めない。守ってくれるのは素直に嬉しいけれど、立場を危うくするなんてしちゃ駄目だよ。」

彼女同様に声のボリュームを落としそう囁けば首を横に振る。彼女は何か作戦があって提案してくれたのかもしれない、けれど自分自身そんな事はして欲しくなかった。だからか、観月は納得する事が出来なかった。


【木更捺】

「嗚呼、そうですよね。仮に撃ったとしたら撃たれて終わり。御免なさい、そこまで考えてませんでした」

その場てぺこりと頭を下げれば、どうやったら無傷で副団長を助け出せるのか考え始める。確かに奴を銃で撃って倒してしまうのが一番手っ取り早い方法だけれども今副団長と奴は銃をどちらも相手へと銃を突き立てている状態にある。下手したらどちらも終わり、つまりバットエンドだ。そんな事をしたら団長に怒られるのも10も承知である。

そうなれば、他に方法は一つしか残ってはいなくて一先ずその行動を起こすために細剣を鞘に仕舞う。

「では、私がその奴の銃を落とすのでその間に副団長は銃を撃って下さい」

そう言ってゴソゴソとし取り出したのはナイフだった。威力は剣や銃より格段に弱く普段はそんなに戦闘向きでは無いのだが銃を落とすくらいは出来る。流石に剣を投げるのは副団長にも被害が及んでしまう恐れがあるため止めはしたもののナイフならば的は簡単に射抜けるであろう。

「せい、やっ!」

集中し的を見極めればそんな掛け声と共に先っぽが鋭く尖ったナイフを彼の手の甲目掛けて放った。