二次なりきり掲示板

Re: 『指名制』恋する物の怪『募集開始』 ( No.105 )
日時: 2016/08/12 07:10
名前: 燐曇 ◆qPaH7fagTg (ID: louOLYa3)
参照: いやぁ眠いねぇ!(死んだ目)

>>103

明華「…………」

やっぱり彼女は、何も答えなかった。答えられなかったのだろうか。彼の返答を聞き、手を止めて、ぼんやりと狐火が消える様を眺めていた。

——好きって、どういうことだろう。

ふと、今更ながらにそんな事を考えた。
嫌いかと聞かれて、その理由が好きだからと言われて。どうして好きなのに逆の事を聞くのだろうか。好きかと聞くのでは駄目なのだろうか。
昔からどうにも、人の考えていることがわからない。感情に乏しいと言うのだろうか、かといって喜怒哀楽等の単純な事が分からないわけではない。好きなのに嫌いだと突き放したりする、そういう複雑な事が分からないのだ。

きゅう、と胸が締め付けられるような感覚が強くなっていく気がして、それに比例して不安な気持ちが増していっているような気分になる。

「……嫌いじゃ、ないよ」

ぼんやりと一つだけ浮かぶ狐火を眺めながら、眠る剣に向かってそう呟くが、締め付けられる感覚は微塵も楽にはならなかった。