那緒「あ、あの。納得したなら離してもらえませんか...?」視線を逸らし、少しもがくように腕を動かせば「恥ずかしいので」と付け加える。泣き顔を見せるのもかなり精神的に疲れたが、近いのが一番心臓に悪い。「そ、それにほら。もう夜遅いので寝なきゃですから...ね?」まだ一緒にいたい、そう思うけれど引き止めるのはダメだと思い。自分の中で理由をつければそう言って首をかしげる。
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