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那緒「し、しないでくださいっ。」

慌ててそう言いながら、「赤くなってるんだろうなぁ」と心中で呟く。頬で遊ばれる感覚にだんだんと擽ったくなっていくと共に、普通にお話したいなと思い始めてしまって息を吐いた。

強欲なのはよろしくない。「友達」という括りに入っているのかすら怪しい目の前の彼に、多くを望むのはダメだ。...頭ではわかっていても、思ってしまうのが人間なのだろうが。


「へ？えっーと...夜人さんじゃなければ、流石に怖いですが...。なんて形容したらいいんでしょうか。夜人さんならいいかなって、そう思ってるんです。」