那緒「...へ、え...も、もしかして。夜人さん、ですか?」尻尾を揺らし、人語を話す猫を見て目を開く。あぁ、私は夢でも見ているのだろうか。そうだとすれば今すぐに冷めて欲しい。だって、もしそうだったら先程の呟きも聞こえていたということで。そんなの恥ずかしいとしか言いようがないではないか。那緒「な、泣きそうな顔なんてしてませんよ。」咄嗟にそういうが、今更隠したって仕方がない。だけれど隠さずにはいられないのが自分のいう人間だった。
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