二次なりきり掲示板

Re: 『指名制』恋する物の怪『募集開始』 ( No.95 )
日時: 2016/08/08 07:02
名前: 燐曇 ◆qPaH7fagTg (ID: louOLYa3)
参照: にゃふん

>>91

明華「ん……いえ、」

特に表情を変えずにそう返せば、冷凍室に入れられるアイスをぼんやりと見つめる。

恐らく、大半は溶けてしまっているだろう。駄菓子屋から神社までの距離と神社にいた時間、さらに今日の強い日差しのことを思えば当然のことなのだが、どうしようもない寂しさが感じられる。まるで親しい人がどこか遠くへ行ってしまったような、それに似た気分だ。
大袈裟だと言われるかもしれないが、明華にとってはそれほどの事に匹敵することだった。甘味は彼女にとって、それほど大事なものなのだから。

「……ん……」

コクリ、と小さく頷きを返して、狐火の方へ視線を移す。
一つだけ、明華は先程から気になっていることがあった。ほとんど確信に近くはあるけれど、それでも、どこかでそれを認めていいのかどうか、悩んでいる自分がいる。

けれど、あの日出会ってから、何も言わなかった剣に、こんなことを聞いていいのだろうか。

ほとんど確信しておきながら、明華は少しだけ、悩んでいた。