二次なりきり掲示板

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.16 )
日時: 2016/07/28 07:13
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

【鈴白 琥珀/東の国】


賑わう街の声を聞きながら、妖狐の女は一人で酒を飲んでいた。神社のような建物は妖狐の住処であり、この東の国で最も古く歴史のある建物である。賽銭箱の近くにある階段に座り、日本酒をちびちびと飲みながら自分の尻尾をもふっているこの女を、誰があの有名な妖狐だと思うだろうか。

「あー、つまらんわ。誰がおらんのか...全く、交流会やというのに。」

本来ならば自分も街に出向くべきなのだろう。ただ、そうできない理由があった。今回の交流相手、北の国の長がまだ出向いていないのだ。交流場所となる国の長に会いに来るのが、この長く続いている交流会の暗黙のルールでもあった。だからこそこうやって1人で、寂しく酒を飲みながら待ってやっているのである。

「あても遊びたいのじゃ...あやつ、はよこんかのぉ...。」

嫌いな訳では無い。同じ四天王として、どう接したらいいのか分からないのだ。妖狐は一番古くから居るため、妖怪達の中では一番歳だとも言える。だからこそ余計に接し方がわからない、若いものの考える事と年寄りの考える事は結構違うのである。