二次なりきり掲示板

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.25 )
日時: 2016/07/28 11:45
名前: 月無 (ID: M0NJoEak)

>>23

【鈴白 琥珀/東の国】

「そうかそうか、それなら仕方が無いのぉ。」

間に受けているのか、ただ単に面白かったからそのままにしているのか。氷雨の返答を聞いて楽しげに笑えば、ゆらゆらと尻尾を揺らしながら酒の入っていた瓶を横へと下ろす。彼が笑わないのはいつもの事なので大して不愉快にも思っていない。逆に笑われた方が怖い、いつも笑わぬ者が笑った時ほどなにか裏があるのではないかと思ってしまうのだ。

「いやはや、隠すのが上手い輩も居るからに。一応聞いておこうかと思っての。」

言われた通り座った氷雨にそう言えば、「そないな返答ができるなら大丈夫そうやな」と付け加えてふっと笑う。元気ならば良い、安心して酒を飲むことも宴を楽しむことも出来る。とはいえ、自分の力は怪我や病を治すものではないから元気がないと言われてもどうしようもないのだが。その場合は東の国の医者を紹介してやろう、そう心に誓えば騒がしい街の方に目を向けてまたもや口を開いた。

「そや、お前さんとこの工芸品。ほんまに立派やなぁ...あんな綺麗なもん、久しぶりに見たわ。あての国はあないな技術ないから羨ましい限りじゃよ。」

その言葉は本心なのであろう。風に靡き光と反射して光る髪を抑えながら、琥珀は珍しく氷雨に直接そんなことを言った。普段は彼の側近や、それを作る職人に言っている。決して氷雨に言わないのは「顔を合わせて国を褒めるのが恥ずかしい」からであろう。だからこそそんなことを言うのは稀で、それほどまでに今回見た工芸品が美しかったということなのだろう。
彼女は自分の感性に嘘はつかない。綺麗なものは綺麗と言い、汚いものは汚いという。それが世の中でどのような評価を受けていようと、だ。だからこそ彼女の「綺麗」や「美しい」には信憑性があるのである。