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二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.104 )
- 日時: 2016/08/01 20:21
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
>>103
【羽根晴】
「それは、しょうがないじゃない。ばれたら仕事にならないし相手に警戒されるから其れが嫌だっただけで。職業柄そうしないと仕事が全くと言って良いほど進まないし。それは分かってる、だけど調べてみたら案外——ってことがあるじゃないの」
反論したものの、この期に及んで自分が行おうとしている行動は正しいのか間違っているのか分からなくなってきていた。警察官として疑うことは正しいだろうが此の健気に団員を思う彼女の意見を聞くとそうでもないように思ってしまう。晴の心はユラユラと戸惑いと迷いで揺れていた。
此のまま仕事を放置して戻ろうか、そんな思いも頭を掠める。だが、そんな事をしてしまったら警察官として失格だ。其に一時的な相手の情に流されて副団長である私が迷ってどうするのだ。やはり、此処は結構すべきであろう。彼女には悪いが致し方ない。ぐっと、手を力強く握りしめ晴は決意を固めた。
「あれは、ついつい怒りに任せていってしまっただけで、だから余り気にしないで。まだ、悪者にした訳じゃない。決めつけた訳じゃないの。え、それって団員に貴女拾われたの?」
思いがけない相手の過去をしり呆然と相手を眺めることしか出来ない。まだまだ言いたいことあったのにその言葉を押し込んだ。そして私は無意識に、叫んでその場で踞る彼女に手を伸ばしていた。だが、すんでの所で気づき咄嗟に手を引っ込める。
「(何するつもりだったんだろう。しっかりして、私。仮に嘘をついている場合も有るじゃない。)そんな情報を言ってどうするの?私に同情してほしいの?」
此の情報が嘘か真実か私に判断することは出来ないが嘘である可能性も十分ある。そこまで考えてもう一度口をゆっくりと開いた。自分が発したにも関わらずその声は冷たかった。
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