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>>116

【有り難う御座います。絡みにくいかと思いますが宜しくお願い致します】

【羽根晴】

暫く歩いていると人の気配を感じ足をその場で止めた。キョロキョロと辺りを見渡し其れが何なのか確かめるために視線を動かしていると塀に腰をおろし煙菅を蒸かしている人物が目に入る。

見たところ警察官では無さそうだ。となると残る選択肢はサーカス団となるわけで多分奴はサーカス団の一員であろう。だが、見つけたからと言って詰めよって事を起こすなんて事はしない。こんなとこで起こしてしまったら面倒な事が目に見えている。

だが、だからといってこの期に及んで見逃すと言うこともしない。今は絶好のチャンスなのである、情報を聞き出す。其所まで考えて手に持っていた変装用のブーケを被ればフードを深くかぶり奴に近づいていく。


「お兄さん、こんな夜遅くに何をやっているんですか？しかも一人で。夜は危ないですよ」

近づいていく途中で何やら願望らしきものが聞こえたが其を無視し此方から話を振ってみた。