二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.141 )
- 日時: 2016/08/16 00:31
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>140
【いえいえ、読むのはとても楽しいので絡ませてもらっている身からしたらすごく嬉しいです。私もなるべく長文が書けるよう、頑張りますね。】
【逢沢 李緒】
「悪魔が人間に同情ね...ま、いいとは思うけど?」
未だに手を頬に添えたまま、視線を下に向けてそう返答をする。誰が誰に同情しようがおかしくは無いし、別にいいとは思う。ただなんだろうか...アネルが他の人のことを考えるのが、無性に気に食わない。もちろんそんな気持ちを表に出すような事はしないけれど、モヤモヤは簡単に消えそうになかった。
「ちょっ、引っ張るのは止めなさいよっ!あと主を見くびるんじゃない!恐れ多いとか嘘に決まってるでしょ...別に今更何を思われようと構わないわよ。副団長と話すことなんてあんまりないから、向こうがどう思ってるのかは知らないけど。」
むすっと頬を膨らませれば、同じように頬を軽く引っ張って仕返しを。見くびられたのがよほど不満だったのか、そのまま顔を背けてしまった。 人間だし、女だし、下に見られるのは仕方がないことなのかもしれないけれど。主なのだからもう少し信頼してくれていいと思う、というかしてもらわないと困る。いざと言う時に頼られないのはショックだ。
「うぐっ...そりゃ、いつもは意識してやってるから女だと認識されないのは可笑しくないと思うけど...少しはオブラートに包めバカ。流石にそこまで言われると傷つくわよ...っ!」
男みたいな言動は意識してやっているから別にいいが、こうもストレートに言われると心にグサッとくるものがある。自分だって昔は嫌だったのだけれど、こうでもしないと見くびられてしまうのだ。「女だから」なんて理由で弱く見られるのは、心底腹が立って仕方がなかった。若気の至りというヤツである、全くもって幼い頃の自分が何を考えていたのかわからない。
楽しげに笑い、こちらに視線を向けてくるアネルが恨めしくて。何か仕返しをしてやろうと思えば咄嗟に浮かんだことを実行に移す。これで少しは思い知ればいい、自分の気持ちやらその他もろもろ大切なこと全部に。
「(やられっぱなしは、性に合わないのよね。)」
頬に添えていた手を離し、腕を掴めば耳元へと口を寄せる。そのまま耳朶にキスを一つ、「寒いわね?」なんて言葉を呟けばクスリと笑って一歩下がった。 長い年月を生きているアネルがこの意味を知っているかなんて、そんなことはわからないけれど。知らなかったらそれで良い、無知だと言って馬鹿にしてやろう。
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