二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.145 )
- 日時: 2016/08/18 09:00
- 名前: 月無 (ID: nPUiXc5e)
【こちらこそ。駄文ですが、お付き合い願えると幸いでございます。】
>>143
【逢沢 李緒】
「別に、可笑しいとは思わないけどね。それでもこんな世界、同情した方が負けって所もあるし。無闇に情をかけるのはよした方がいいわ。いつ何処で、足元を掬われるか分かったものじゃない。」
少し真面目な顔をしてそう返答をすれば、「アンタに限って死ぬような事はないと思うけど」と、付け加えて小さく笑う。アネルの強さは十分に理解しているし、信頼もしているから無駄な心配なのかもしれない。けれどやはり死んで欲しくないと思うし、もし彼が死ぬ時は自分の手で逝かせてやりたいとも思う。主心...いや、単なるワガママだ。 ほかの誰かではなく、自分手で最後を迎えて欲しいなんて。サイコパスじみた考えを目の前の男に悟らせるわけにはいかなかった。
「ほんっと、アンタは性格曲がってるわ...」
またもや頭を撫でてくるけれど、言い返す気も失せてされるがままになる。先程も言ったように嫌いではないし、どちらかと言えば好きである。少し照れくさいけれど、アネルの手で頭を撫でられることなんてこれから先何度あるか分からない。そう思えば、今ここで振り払ってしまうのは酷く勿体ない気がした。撫でられる度に心地よくなって、もっとと強請るように少し頭を押し付ける。顔はそっぽを向けて、アネルが戸惑っているのを気配で悟れば内心で笑みを漏らす。こうやって戸惑わせるのも悪くは無い、こんな戯れは案外好きなのだ。
私のした行動に一瞬時が止まり、動いたかと思えば林檎のように顔を赤くさせる。期待以上の反応__というか、ここまで動揺を顕にするなんて。少し驚いたように目を丸くしたが、アネルの叫びにも近い声を聞いてすぐに表情を変えた。「可愛い」なんて言葉、言ったら殴られてしまうだろうか。けれどほんとに可愛い、そして愛おしいという気持ちまで溢れ出してしまいそうで。
「あら、ここまでしておいて「期待するなー」って言うほど、私は鬼じゃ無いわよ?」
木に背を預け、口元に手を当てればクスッと笑う。自分のした行為が今更ながらに恥ずかしくなり、顔に熱が集まっているのが分かる。けれどきっと気づかれない、気づかないでいて欲しい。アネルに主導権を取られれば今度はこっちがやられる番になってしまう。
耳へのキスは「誘惑」、寒いですねの意味は「抱きしめてください」。そんな意味をアネルが知っていないことを少し願いながらも、心の何処かでは気づいて欲しいと思っている。自分勝手であるがそれが自分だ、そうでないと契約なんてしたりしていない。
「(あーもう!気づきなさいよ、このバカ!)」
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