二次なりきり掲示板
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.60 )
- 日時: 2016/07/31 10:09
- 名前: 二毛猫桜 (ID: hd6VT0IS)
- 参照: http://元猫
【帝狩筝鍵】
申し出た吸血の話はあっさりと断られてしまった。団長はあれで結構団員に愛されているらしいと感心したように息を吐いた。だがアルファルドの口から貧血という言葉が出てああ、と呟く。元々対して体重のない筝鍵は、計算上大した採血はできないことになっているのだ。まあ、人間ではないものに人間の計算が通じるかどうかはまた話は別なのだろうが。
「ご機嫌だなぁお嬢ちゃん。食後のデザートが期待できそうかな、これは」
尻尾を揺らしてこちらも機嫌よさそうに笑顔になる。アルファルドのおかげで外出する機会が減ったことが相当良かったらしい。
長い年月をかけたおかげで最早プロ並みになっている彼女の料理に想像を膨らませつつ、筝鍵は荷物を医療関連の品と料理材料と団の備品とに分けた。元は重い荷物だったが、料理用の荷物だけになると途端にその質量は落ちる。というよりサーカス団に粗方の材料はそろっているので、足りない端数の材料しかないので当然である。
「じゃあオレは仕事に戻るわ。流石に医務室開けっ放しはまずいからな」
一応自分の仕事をさぼっている自覚はあるようで、残りの荷物を持ったままアルファルドから離れようとする。医務室に行く前に備品を置きに倉庫へ向かわねばと考えて、それから言い忘れていたことを思い出して振り返った。
「飯出来たら呼んでくれ。食いに行けるかどうかは分かんねーけどな」
よろしくと片手を上げて苦笑した。
手品師が忙しいのは朝から夕方にかけての公演の時間だが、医務室長が忙しいのは夕方から翌朝までである。これだけ何度も公演をしても怪我をする団員は当然いるし、公演中に限らず片付け、練習と怪我をする機会は吐いて捨てるほどある。特に公演終わりで片付けも終盤になった今頃は医務室が賑わう時間である。もしかしたらくいっぱぐれる、或いは手が離せなくなるかもしれない。日常茶飯事ではあるが一応そういった可能性の話を念押しした。
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