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【アルファルド=テティス】

「ふむ、そうなの？そうならいいんだけど...あ、傷の手当はちゃんのするの！バイ菌が入ったら大変なのっ。」

パチパチと瞬きをした後、納得したように頷けば念を押すようにそう言って。彼女が嘘をついているのなんてバレバレだったけれど、敢えてそこを追求する事はなくただただ笑っていた。だって普通の人なら気づかない、自分がたくさんの人を見てきたからわかっただけである。

「ふーん。ま、おねーさんがそういうならアルファは何も言わないの！」

言葉が詰まる晴に内心笑いながら、アルファルドはそう言葉を紡いで白いリボンをゆらゆらと揺らす。どうせなら赤で来ればよかったかもしれない、そうしたらこの人の面白い反応がもっと見れたかもしれないのに。惜しいことをしたと思いながらも手を下ろせば、一度テントの方へと視線を向けて目を細めた。どうやら片付けはほとんど終わっているようだし、自分がいかなくても問題は無いであろう。

「最近ね、私たちに興味がある人たちがよく質問しに来るの！だからおねーさんもそうなんじゃないかなぁーって。」