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——藍良side——街中


　こちらの世界にきて、どれくらいの時間がたったのか。特に興味がなかったせいか、数えようと思ったこともなかった。
　相変わらず気味の悪い化け物は街の外を右往左往しているし、記憶は長いことなんの進展も見せていない。

　ふと、店のガラス——ショーウィンドウか——に映った自分を見てみる。実にさえなかった。

　最近は傭兵もどき、用心棒というべきかもしれないが、そんなことをして稼いでいる。街の外は先に述べたように魔物の巣窟だ。そんな中を通らなければならない職業の人間——例えば商人たちだが、そんな彼らの護衛で食い扶持を稼いでいる、という状況だ。

　何の進展もない。そんな状況でも、私はまだ人間の姿でいる。

「……はぁ……」

　思わず、小さくため息をついた。


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【とうとう始まりましたね。楽しみです＾＾】