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【お答えありがとうございます。それではルカで絡ませていただきますね。】


>>18

【ルカ=リリィ】

月に照らされる風景はどこか神秘的で、儚いものに思えるからルカは夜が好きだった。もちろん吸血鬼だから夜の方が過ごしやすいという理由もあるが、自分の種族が人間であろうとも同じように好きだったと思う。

「んーっ...いい獲物居なかったし、暇だな。」

ポツリと今日の感想を漏らせば、あまり行かない場所へと足を運ぶ。基本的にルカは部屋や建物から出ることを嫌う。引きこもりという訳では無いが、無意味に体力を使う意味が見いだせないでいるのだ。
お気に入りの猫のぬいぐるみを抱き抱えながら、虐めがいのある人がいればいいと心の中で思う。ゾクゾクできるような表情を浮かべてくれれば尚良い、それだけで貴重な体力を使った意味が見いだせるから。

「んっ、と...。んー...誰かいるけど...」

目を細め、見えた人影に歩みを止める。月明かりは役に立たず、朧気に分かるぐらいで誰かまでは特定できなかった。ならば声をかけてみようと、そう思えばいつもよりは少し大きめの声で人影へと呼びかける。

「キミ、誰...?」