二次なりきり掲示板

Re: 《中文》— アイネクライネ の 悪魔手記 —《募集開始》 ( No.13 )
日時: 2016/08/16 17:02
名前: 帆波 (ID: qsw8GWEd)
参照: http:/そっとじ

 【 もうそろそろとは何だったのか(真顔)
遅くなってしまい申し訳ないです;; 只今より本編を開始します! 自キャラ何でこんなに機嫌悪くしちゃったんだろう!!(( 色々ままならないスレ主ではありますが、お相手お願い致しますm(_ _)m 】




 【 イビル・ハウス 1F ラウンジ/ベルンハルト 】


 魔性の森の奥深く、神すら見放したはずのこの土地の空に燦然と輝く太陽のなんと眩しく疎ましいことか。真っ暗闇に無理矢理光を差し込んで、それで嫌がらせをしているつもりなのか知らないが、神も随分幼稚な手段を取ったものだ。朝日が最も強く差し込むイビル・ハウス一階のラウンジにて、忌々しい陽光に照らされる怠惰の悪魔ベルンハルトは不機嫌そうに眉を顰めた。

 「 いつにも増して忌々しい……。雲の一つもありゃしねェじゃねえか 」

 雲一つない晴天とはまさにこの事。絵の具の水色を薄めず、そのままべた塗りしたような面白みのない空である。いっそこの空ごと切り取ってやれば再び闇が訪れるだろうか。…なんて、いくら大罪の悪魔でも無謀な事を考えながら空を憎々しげに一睨みし、目の前の机に突っ伏した。
 近くではない何処かから微かに喋り声や靴音がするが、ベルンハルトの近くには物音どころか気配すらない。触らぬ神、もとい悪魔に祟り無し。今のところラウンジを訪れた悪魔や人間の子供達は扉を開けて先客の姿を認めた瞬間、そっと静かに扉を閉めるのだった。確かに今、周りで陽気にお喋りをする輩が現れでもすればその身を真っ二つに切り離してやるくらいには不機嫌ではあるが。しかし、そうやって引き返す肝っ玉の小ささすら癪に障る。理不尽な怒りがベルンハルトの心を占めていた。食事を必要としない彼にはまた栄養素も必要なく、ひいてはカルシウム不足なんて事態も起こらない。つまり単なる癇癪。怠惰とは程遠い衝動を抱いている自分にさえ腹が立ってきそうな最悪な気分だ。
 
 「 ……飯でも食って、気ィ紛らわせるか 」

 そうしたら今日一日カーテンを閉め切った部屋の中で大人しくしていよう。この歳——正確に覚えているわけではないが——になって自己制御も出来ないことに深いため息を吐くと、気怠くソファから立ち上がった。