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>>243
愛情がこもっている、という言葉を聞いて思わず赤面した。

「うぇえー…っ…。なんか新婚の夫婦の会話みたい…なんちて…」

>>244
下野が学校へ向かう準備を済まし、
まさに家を出ようとしたとき携帯の着信音が鳴った。伯令からだった。

メールの内容は高校時代の先輩、常盤に会った、というものだった。

常盤は伯令の初恋の相手だ。下野はそれを知っていながら伯令に告白し、現在付き合っている。
伯令がただの親友ならば素直に良かったじゃないか、とメールを返していただろう。
しかし下野は伯令に電話をかけた。

>>245
本当に今自分が抱きとめているのか、と疑うほどいつもの笹原からは考えられない力だった。

結局、止められないまま、海に到着してしまった。

>>246
ふわふわして、あたたかい。
優しくて、抱きしめてくれる。愛してくれる。
心地よくて、ここちよくて、離したくない。離れないで。いかないで

撫で回すだけでは済まず、今度は抱きしめようと、起き上がった。
「抱きしめて…!…………あっ…」
そこで目が覚めた。状況を把握するのにそう時間かからなかった。
「ごめんっ…」急いで布団に包まった。

>>247
「あの部屋に住めそうか…?」
少し歩き、そっと訊いた。
「無理そうなら、ほかの物件とか探しておくから」

>>248
「だって佐和、眠そうだもん」
苦笑交じりに言った。

「んー。ここはね……」
仕方ないな、という風に先ほど行った説明を先ほどより丁寧に説明した。
「どう?分かりそうかな?」