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「えーだって本当のことでしょ？　……俺がちょっと目離したすきにどっかにいっちゃいそうだし」
　わざとらしく笑ってそう言うが、自分で言って不安になったらしく思わず朝比奈の手を取って握る。
　本当は自分が守らなければいけない。東雲にこんなことを言うのは間違っているような気もしたが、東雲の返事にぱっと表情を明るくした。
「よくぞ言ってくれた東雲！　それでこそ俺の友達だよ！」
　ありがとー！　と東雲の手を握ってそう言う。