ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>270

【かしこまりましたっ、こちらこそよろしくお願い致します。】

【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】

この子に危機感というものはないのだろうかと思いつつ、きちんと返ってきた言葉を脳内に書き留めておく所は抜かりがない。その会議の情報は後で探りましょうと、今後の目的を定めれば、やっとこちらに向いた視線に細めていた目を元に戻して。

「あら、あら、それは酷いわ。顔ぐらい覚えていてくれてもイイと思うのだけれど。こういう所が男の人ってダメね、私はちゃんと覚えていたのに。」

上げていた口端を下げて不満げなのを露わにするが、すぐにコロコロと鈴の音がなるような笑い声を漏らせば目線を合わせるためにその場にしゃがみこむ。ワンピースの裾やコートの裾が地面について汚れてしまう事なんて無視である。どうせ洗濯をするのは私ではないのだしいいだろうと、あとあと従者に迷惑をかける気は満々らしい。

「ロザリアちゃんの友達って言えば思い出してくれるかしら？それとも敵だって言った方が印象強いかしらね。」