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>>272

【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】

「……貴方、会う度に胡散臭いって言ってる気がするわ。私ったらそんなにくさそうな顔をしてるかしら。してるのかもね？ううん、自分ではよくわからないものだわ。」

思ってることをオブラートに包まず直球で言ってこられれば、二度ほど瞬きをしたあとに困ったように眉を下げる。生憎ながら彼女の顔がゆがむことは無い。そもそも雫に嫌味の類が通じるかが不明である、そういうのすらコミュニケーションの一つとして捉えてしまうから。

「ふふっ、今度からはきちんと確認してくださいお話する事ね？うーん……しらばっくれるとは思っていたけど、なんと説明したらいいのかしら。貴方の契約者で、守護天使しちゃってる天使のお嬢ちゃん、とか？」