二次なりきり掲示板
- Re: 【指名制恋愛】10月の神隠し【中文推薦/NL.BL 】 ( No.41 )
- 日時: 2015/02/09 19:53
- 名前: ぷーちぃ (ID: z18hpbrC)
- 参照: いえいえ! 好きなところから回収してってくださいな! そしてクラウスさんの扱いが酷くてすみません…。
>>37
向こうを向け、と言えば少し曖昧な答えが返ってきた。…もしかして、デリカシーとかないクチなのだろうか。これでは先が思いやられるなぁ。呆れ混じりにため息を一つ。
そして、ジャックが後ろを向いている間にそそくさとクローゼットから着替えを取り出す。白地のワンピースに秋らしい茶色やオレンジの刺繍が施されたソレは控えめな可愛さが心を射止めて最近のお気に入りの一つだ。お気に入りの服を身に纏い少し機嫌が上がったところで洗面台へ向かい、顔を洗って髪を整える。酷い寝癖ではなかったのですぐに直った。ふぅ、とここらでため息を吐き部屋に戻ると、思い出したようにジャックが言い放ったのはやけに長い料理名らしい横文字。一瞬頭に入って来なくてぽかんと間抜け顔を晒すことになった。
「 せるどぅ、しゅばい、ゆ、ぽあ、……な、なんだって? …っま、まあ美味しいんなら何でもいいんだけどさ 」
思いのほか片言になって原型を留めない料理名を言い終えたところで妙に恥ずかしくなった。覚えられるわけないでしょ…と内心矜持のために弁解。まあ何の意味もないのだけれど。というか、日に日にノーズの料理スキルが上がっていっているのは気のせいだろうか? それに比べて私は……っと、やめておこう。自分で自分の傷を抉る事もないだろう。
と、思案しているとそこにとんでもない爆弾発言が投下された。ジャックの口から紡がれたクラウスという名を呆然と復唱し、ワンテンポ遅れて頭の理解が追いついた。
「 ——!? く、クラウス? え、あいつ来てるの? うわヤダ、面倒くさい、最悪…… 」
窓からは確かにアルビスと対峙するクラウスの姿が見えて。露骨に嫌そうな表情でガラス越しに彼を睥睨する。
私をこの意味がわからない世界に誘拐した張本人であり、その後も何かにつけて絡んでくるクラウスは、警戒対象として見るには十分すぎるくらい横暴な男だった。まだ彼の全てを知っているわけではないが、その片鱗を見るだけでもそう判断するのは容易で。嫌い、というには憎悪が足りない。好き、というには…圧倒的に色々と足りていない。現時点では”超苦手な奴”の立ち位置に収まっているクラウス。さて、どうやってお帰り願おうか。
流石に面と向かって話すのは気が引けて、とりあえず窓を開け放って声のボリュームを大きくするために深めに息を吸った。
「 あんた、なにしに来たの? こっちは今からランチタイムなの。あんたに帰ってもらえなきゃ安心して食べれないんだけど 」
”案内人”の役を与えた手前、随分な言い草だが苦手なものは苦手なのでしょうがない。たまたまと言うが、クラウスを上手く足止めしてくれているアルビスには後でお礼を言っておこう。私の知るこの世界の住人の中では割とまともで優しい部類に入るアルビスに礼を言う事にはあまり抵抗はない。ジャック? ……あいつはまともそうだけどなんか食えない感じがするから、別。一度クラウスから視線を外し、ちらりとジャックへ視線をやって。
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