二次なりきり掲示板
- Re: 【指名制恋愛】10月の神隠し【中文推薦/NL.BL 】 ( No.48 )
- 日時: 2015/02/11 22:28
- 名前: ぷーちぃ (ID: z18hpbrC)
- 参照: ありがとうございます!(笑)
>>46
『 お前、何言ってか分かってんのか? 』
何がそんなに可笑しいのか、クラウスはくすくすと笑いながらそう言った。何がおかしいの、と言い返す暇は与えられず、気がつけばジャックに首根っこを掴まれて窓から離れた場所へ後退させられていた。首根っこを掴まれる、ということは少なからず首が締まるということで、窓から離される時無意識に「 うぐ、 」と女らしさの欠片もない呻き声を上げてしまう。仮にも女の私をこの扱いとは何事か。何てことすんのよ、と文句の一つでも述べてやろうと思い今は自分の代わりに窓際に立つジャックの方を向く。が、またしてもその言葉が紡がれることはなかった。
——低い、凄みのある声だった。それは本当に彼の口から出ているのかと耳を疑うほど、威圧感に屈する事なんて滅多に無い自分の身体が思わずすくみ上がってしまうほどの、地を這うような声。けれど、不思議と怖くはなかった。その言葉が自分に向けられたものではないからだろうか? ……いいや、きっと違う。自分でもよくわからないけど、彼を恐れている自分はいくら探しても見当たらなかった。…なら、何故。
恐怖という感情の代わりにあるのは恐らく好奇心。ああ、あいつもこんな風に怒ったりするんだ、と。本心を見せない彼が見せた初めてともいえる激高に対する純粋な好奇心だけがそこにはあった。
先程の低い声とは打って変わってにこやかな笑みでクラウスに告げたジャックは一足先に下に下りていってしまった。あれ、もうおしまい? なんて、残念に思ったのは秘密だ。
ジャックの豹変具合に呆気にとられているクラウスが何ともシュールで、思わず笑みが溢れる。あ、そういえばこいつの前では初めて笑ったかもしれない。
「 まあ、今度来る時はもうちょっと時間を弁えてからドーゾ 」
幾分か余裕そうな表情で去り際のクラウスにそう告げて、アルビスにも「 先に下、行っとくね。あいつ止めててくれてありがと 」とだけ述べてからジャックの後を追った。
「 ジャック、ジャック! ちょっと待ってよ。あんたってあんな顔も出来るんだね。今まで何考えてるかわかんない奴だと思ってた。 」
追いついたジャックの手首を掴んだ。普段はこんな面倒くさい事しないんだろうけど、今は違う。面倒事は嫌いだからこそ、珍しく湧いてきた好奇心を無駄にはしたくなくて。
「 …ねえ、この際だから聞くけどさ、私は此処で一体何をすればいいわけ? この世界に連れてこられたはいいけどこの家に籠りきり。そろそろあんたの真意が知りたい 」
本当にこの際だ。ジャックに興味を持った今だからこそ、自分の置かれている状況にもちゃんと目を向けようと思えた。はぐらかすことは許さない、と語る鋭い視線がジャックへと注がれた。
———
【 そろそろかな、と思い若干の恋愛要素になりうる心情の変化を入れてみました。今までトーエはジャックに対して【信用はしているけど信頼はしていない】という考えを持っていましたが、今回のレスでジャックが感情を露にしたことで【興味の対象】という見方が加わりました。描写の参考にでもしてください! あと、こちらの勝手で申し訳ないのですが、【トーエは必要最低限の知識しか教えられていない】という設定でお願いします! 】
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