「あら、猫被りじゃないのだけれど」耳を塞いだノーズを見ながらクスクス笑えば、レイピアを一度撫でてそのあとをついていく。なんていったってここがどこなのかもわからないのだ、ついていくしかあるまい。「リリス候補、ね」髪を指に巻きつけそう呟けば、これからどうしたらいいのかしら?と少し首をかしげた。面白そうだったから派手な抵抗もせずについてきたけれど、あまり詳しいことは聞かされていない、はずだ。
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