二次なりきり掲示板

Re: 【おそ松さん】主人と吸血鬼と天使【新ストーリー】 ( No.754 )
日時: 2017/07/20 15:14
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
参照: http://下二つは誰で絡んでもらっても構いませんー!ルナルナがオソマツに絡んだように、主従じゃなくてけっこうです!

【初めまして、でいいのかナ?
チルやミルと同類の存在、一応「ゴースト」って名乗らせてもらうネ。
初めての登場がこんな形なのは凄く不服なんだけど、他の子達が忙しいから当機しか残ってなかったんダ。人手不足ってやつだから許しテ。

あぁ、説明をするネ。
本編っていうか、ユウキが進行したりもしてる話?は、あんまりほのぼのしてないでしょウ。だからサイドストーリー………語られない話を、当機が特別に語らせてあげようかなって思ったんダ。
時系列は今ユウキが進行してるところのもうちょっと後になル。 季節は夏、スタート地点はローズメアサンのお家。前日からみんなで泊まってるんだけど、なんで泊まってるのかは気が向いたら教えるヨ。

それじゃあ此処では肩の力を抜いて楽しんでネ、バイバイ。】






【イベント】



じんわりと滲む汗に今が夏だって実感する。 とりあえず寝巻きから薄手のワンピースにに着替えれば、ローズメアさんがくれた淡いピンク色のヒールを履いて部屋を出た。 音をなるべく立てないように歩いたのは、寝ている子を起こさないようにっていう気遣いと、今から行く場所がバレたら怪訝な顔をされちゃいそうだから。

二分で着きそうな場所に五分もかけて着けば、自分と同じ部屋の扉なのに何だかラスボスでもいそうな雰囲気が漂う(私がそう思ってるだけなんだろうけど)扉を見つめて、何度も深呼吸をしてから控えめなノックを4回。「あの、」と声をかけた後になんと言おうか迷ってから無難に名乗っておいた。いきなり要件を切り出せるほど親しくはないと思うし。

ルナリール「おはようございます、ルナリールです。………ええっと、オソマツさん起きていらっしゃいますか?」









カラマツ「朝から部屋に来て何事かと思えば、「紅茶でもどうだ」なんて。貴方も案外フレンドリーなんだな?」
シオン「少し気が向いただけだ。他の候補生はまだ少し気後れしているというか………遠慮している節があるからな。その点アンタは気楽でいい。」
カラマツ「自分の主を誘えばいいのに。」
シオン「女の部屋に入れるか。ローズメアにバレたら叱咤されるだろう、別に怖くはないが。」

テーブル越しにそんな会話をして30分ぐらいは経っただろうか。紅茶と砂糖控えめのクッキーをつまみながら、そんな感じのたわいもない話をしていた。とはいえお互い話す内容の殆どが自分の主や騎士のことだ。好意があるからって理由ではなく、人としてとても気に入っているから。

開けた窓から入ってくる風はとても涼しい。ここのメイドさんはどうやらいろんな魔法が使えるらしく、夏はマナを抑えながらも屋敷中を涼しくしているのだという。この風も彼女が起こしたものなのかもしれない。そう思えば素直に関心と感謝をする。俺は容量が良くないからマナの制御が苦手だ、一日中使うなんてとてもじゃないが出来やしない。

シオン「言っておくが、俺たち聖騎士でも一日中魔法を使うのは至難の技だ。ベニヒやビャクロク辺りは涼しい顔をしてやってのけそうだがな。」
カラマツ「貴方もできないんだな。あと俺の心を読むのはやめてくれ、男に読まれても気味が悪いだけだ。」




「家の中でまで軍服着て過ごさないで下さいよぉ〜」というメイドの一言で、私は家での軍服着用は禁じられてしまった。ならば何を着ればいいんだと問えば、「こちらをどうぞー」と言いつつ手渡されたのは一着の服。どうやら"軍服風ワンピース"というヤツらしい。ズボンじゃないのは不服だったが、手作りだと言われれば嫌だとは言えない、そういう所もきちんと計算しているんだろうと思えば策士としか言いようがなかった。

ローズメア「…………ふふっ、マリアナの手掛けた薔薇園はいつ来ても見事だな。」

早朝、きっとまだ誰も起きてないだろう時間帯。私は寝巻きからメイドお手製の服に着替えてある場所に足を運んでいた。 屋敷の裏側にある温室、そこはこの屋敷で一緒に暮らすマリアナが手掛けた薔薇園になっているのだ。 赤、白、青、黄色、オレンジ、どうやって作り出したのか紫や緑まであるこの薔薇園に訪れるのが、私の密かな日課だったりする。
誰かを誘っても良かったかもしれない。それこそ主様や、花が好きそうな女神候補生の方なんかを。あとは……………

「って、いやいやいやそれは無いだろう。花は好きかもしれんが、私が誘ってもおかしな話だ。アイツの主様が誘えば喜んでくるだろうが…………。何だか悲しくなってきたぞ。」

薔薇園の中央で足を止めて、頭をぶんぶんと横に振ればため息を吐き出す。脳裏に浮かんだのは一人の青年。いつか背を預けて……いや、肩を並べて共に戦いたい、誇り高い聖騎士の男。 なんて、到底無理な話なんだけどな。私はまだまだ未熟者、きっとアイツと肩を並べられるのは、私の親友であるマリーだけなんだから。