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二次なりきり掲示板
- Re: 【艦これ】『最果ての鎮守府』 ( No.124 )
- 日時: 2017/08/30 11:35
- 名前: 007 (ID: qD0oxfww)
六道
「いいか、機銃でお前達は上空の艦載機だけを落とす事に専念しろ。奴等は此方が空母を持っていない事を察して空母を出しに来ている……」
六道は上空を見上げて、艦載機を見つめる。あんな大軍勢を機銃だけで仕留めるのは無理だ。だが、その間に少しの時間、足止め出来れば良い。
六道
「ほんの少しだけでいいんだ。奴等を出来るだけ機銃に誘い込ませ、時間稼ぎしてくれ」
こんな大軍勢を叢雲や黒潮、霰に巻き込ませたくはない。矛盾しているが、これは明らかに今の俺達が挑んでいい艦隊じゃない。
俺は、黒潮の肩に手を置き、少しでも落ち着かせる。
六道
「………すまない、黒潮。こんな怖い思いをさせて。……大丈夫だ、俺達がついてる。……」
そう言って優しく背中を叩き、鎮守府の前を立ち、刀をあの大艦隊に指した。
……だが、一番怖いのは俺だ。
そして、一番弱く、情けない。
叢雲みたいに鎮守府を一人で支える粘り強さはない。
霰みたいに自分を貫いて、自分自身に生きようとする勇気はない。
黒潮みたいに健気に、そして尽くしてくれるような優しさはない。
だがな、唯一俺を支えてくれるのは、あいつらしかいない。
一人でも欠けたら、それは俺ではなくなる。
だから守らなきゃならない。あの娘達を強い娘にさせる為には、俺はまだ未熟すぎる。
六道
「確かに、今の俺達じゃあ勝てない。………なら、『昔』の俺を蘇らせるまでだ………!」
そうして六道は、大艦隊を指したボロボロの軍刀を、自分の腹に思いっきりぶっ刺した。
六道
「!!!!ッ…………がはぁ!!」
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