霰「…………ねぇ。叢雲は此処に司令官が帰ってきて、またこの最果ての鎮守府に着任して欲しいの?…」叢雲が自分に暗示をかけるかの様に見つめた霰は、帽子を下げ、次には司令官の墓を見つめた。そうしてゆっくりと霰は静かに叢雲に問いかけた。確かに8年前の鎮守府は霰達の生き甲斐だった。沢山の仲間達と過ごしてきた日々、自由にふざけ合った日々、それを霰は忘れない。でも、それが戻ってきたとしても、それが満足のいくような結果にはならないかもしれない。
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