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月無様

健吾「これくらい気にするな。」

申し訳なさそうにこちらを見つめる彼女の頭をそっと撫でる。森にいれば多少は汚れる。それに、彼女の血など汚いなどとは思わない。

「…今日は早く帰れよ？」

昨日みたいに帰りが遅くなっては、また送って行かなくてはいけない。まぁ、送ることは別に嫌ではないのだが。

奈緒様

「んー…、信じないかもしれないけど僕、妖怪だよ。」

この見た目じゃ信じられないか、と思ったのか変化し猫耳と二つに割れた尻尾を出して彼女に見せてみる。この人間は僕のことを探しに来たんだ。噂を信じる人もいるんだなー。