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>>164
ヴェルトロ「…今回の要人警護には、オルトロスのE(エコー)中隊が配備されている。そして、例の政府特殊部隊についてだが…こちらについては不明点が多い
新しく情報が入り次第イシスから伝えられる」
『無線は常に開いておけ』と言いながら、声が聞こえなかった者にも伝わる様にこめかみ辺りを人差し指でトントンと叩く
ガラデア「そろそろ着くよ。さっさと準備しな」
森の中にひっそりと佇む古びた病院の様に見える建物。恐らくあれが研究所なのだろう
フェンリル「了解」
短く返事をすると、手にしていた機械の電源を切り近くの備品入れにしまう


>>165
スコル「そうか…」
『最愛の人』
どこか、うっとりとした様にそう話す彼女
犯罪に手を染めてまで意中の人物が居るであろう組織に来るとは随分とお熱いようで
しかし、彼女があの名前を出した時に見えたあの刹那、隠し切れぬほど滲み出た『なにか』それが妙に引っかかる
あれは『恋慕』などと言う甘ったるい物では無い
おぞましい程に暗くドロドロとした『アレ』は…
口に出すのは止めておこう。どうせ、彼女も私も上層部からしたら『ラット』でしかないのだから
スコル「…名前だけなら聞いた事がある。…『悪い方の意味』でだがな…」



【これから先、少しづつ軍事用語ラペリングなどが出てきますが、分からないことがあれば遠慮なく聞いてください】