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>>175
エレベーターから降りると、皆警戒し銃を構えながら慎重に進む
当然、私語など無い。皆が真剣な眼差しで黙々と歩を進めている中、漸く『ルイス・オイゲン』と書かれた鋼鉄製のドアが姿を現した
しかし、ドアにはタッチパネルが設置されている。容易には侵入できない
イシス「博士はその先に居ます。…ですが、ドアのキーが強すぎるのでこちらからハッキング不可能です…お役に立てず申し訳ございません」
かなり悲しそうなイシスの声が聞こえる
ヴェルトロ「問題無い。…こちらアルファリーダー。ドアの発破の為ブラヴォーチームから工作兵を派遣してくれ」
慌てること無く冷静にブラヴォー部隊からの工作兵を要請すると、無線から「りょうかーい。少し時間がかかるけど待っててよね？」と気の抜けた返事が聞こえた


>>177
【はい。間違いありません】
『気にするな』と短く宥めると、漸く任務の話になりすこし安心する
スコル「我らが所属する『オルトロス』や、忠実な飼い犬『ケルベロス』…それらを含む『ハデス』と言う組織、その全てを握りし『総統』と上層幹部全員が集まる会議だ。…気を抜くな。これを機に『上層幹部が殺られた』『総統が暗殺された』となれば、敵対組織は無論、今は従っている奴らが『強請り屋』と化す可能性もある」
『ケルベロス』の名を出した後『監視員』について説明しそうになりほんの少し声が詰まってしまう
基本、『監視員』の事は口外禁止だ。…監視員が誰か割れ、産業スパイに絆されては貴重なデータを盗まれる。それに、『監視員』は私の様な冷血で欲深い人間、所謂『人間のクズ』と呼べる様な思考の腕利きが抜擢されるのだ。彼女に『監視員』のことを話すメリットは私に無い