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>>216
彼女が去っていったのを見届けるとゆっくりと壁にもたれ掛かりズルズルと座る
無意識に腹を抑えていた右手を退けて手のひらを見ると赤い血がべっとりと付着していたのが目に入り思わず乾いた笑いが零れた
…馬鹿みたいだ。その日会っただけの女。それも『部下』にあの様な失態を晒し、ましてや『寂しい』と思うだなんて



>>217
位置を聞くために必死に無線を聞く。しかし耳に入るのは砂嵐と今にもかき消されそうなマスターの声のみ
フェンリル「とにかく屋上へ向かおう。そうすれば帰還出来るはずだ」