二次なりきり掲示板

Re: 【Fate】語られない話の一つ【募集中】 ( No.111 )
日時: 2019/03/12 21:19
名前: イーゼ (ID: maEUf.FW)

>>107


「……そうか。それは少し、安心した」

 彼に予定が無く、共に向かう事も承諾してくれた事に心の中でも安堵した一方、一瞬だけ不安がよぎった。その不安が一体何なのか、分からなかったジェードは黙って思考を振り払う。

 別に、こんな私を気にかけなくても良いと言うのに。
 それでも他者の思いやりは、断る事が出来なかった。

「……行こうか」


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「それは良かった。ありがとう」

 アップルティーに対する素直な感想と、自然な誉め言葉に微笑みを見せる。

「恋歌はいつも頑張ってるからね。たまにはこういう休憩も必要だと思ってね。
 ……まぁ、僕が言える事じゃないけどね」

 そう言うなり、あははと軽く笑ってみせる。
 目の前にいる唯一のマスターは、多くのサーヴァントと契約をして、人類の希望なんて重過ぎる物を背負って毎日を生きている。たった一人の人間には、あまりにも酷すぎる運命だ。せめて今この時だけでも、安らぎを与えたかった。
 自分もカップを持ち、アップルティーを一口飲む。優しい風味と香りがした。