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えーと、これもう普通に参加しちゃって大丈夫、ですよね、、

マリー「…」
自室で黙々と内職の造花作りを1人で頑張っていて、あと数本で休憩に入るのだろう、集中しており例え誰かがノックをして来てもきっと気づかないだろう、それ程集中していた。だがその片隅、今日はどんな紅茶を入れようかなぁ、と考えていた

シンタロー「暑ぃ……」
炎天下の中、嘗て敵であった目が冴える蛇基クロハと何故か共に居た。流石の彼もこの暑い中ジャージをそのまま着ていると言う事は出来ず腕捲りをし、日陰に入りつつ自動販売機で買ったであろう炭酸飲料を口にしていて、ゴクゴクと飲み暫くして離すと“はぁ…”と生き返ったと表すような息を吐いて。
「…なぁ、暑くねぇのか？」
不意に思った疑問を隣に居る相手に問い掛けていた

クロハ「……あ？あぁ…暑くねぇけど」
問い掛けられるとそう答え、服装の割には汗など1つもかいてなく、本当に暑くないのだろう。この暑い中、真逆体温は低くまさに人間保冷剤と言うに等しい程低体温でくっつけばひんやりして涼しいが逆に心配をされるのでは？と言う程低いが本人は特に気にする様子等無かった

シグレ「今日は一段と暑いなー、熱中症にならねぇ様こまめに水分補給しないとだな」
幼馴染みにして相棒の様な存在のレンと共に街のパトロールをしていて、暑そうにパタパタと服で首元を仰ぎ乍呟いた。だが普段から長袖長ズボンと言う格好で走ったりしている為この程度の暑さはどうて事は無いのだろう、口ではああ言うも表情は笑みを貼り付けていた

レン「…その顔は絶対暑いと思ってないでしょ…」
相手が笑みを貼り付けて居る為、このぐらいじゃ暑くないんだろうなぁ…、と他人事の様に思っていて。だが水分補給は確かに必要だと流石に思っていて「…まぁ、水分補給は必要だよね」と手で影を作りつつも空を見上げる

シンタローの携帯のバイブ音がなり、開くと大画面にエネが
「ご主人、もうへばってるんですかぁ？」
プププとエネが笑う

コノハがいないんですけど、ボクがコノハやっていいんですか？

【遅くなってすんません】


「・・・・・」

一人、フラフラと道を歩く。
前に貴音から貰ったメアドを再び開き、眺め、ため息をついた。

家で自らの鏡を見ても、目は赤くならなかった。
自分の力はなんと言うのか、どんな物なのか、知らない。

ふと、赤いジャージの男性に少しぶつかってしまい、小さくすみませんと言った。
歩きながらのスマホは良くないなと思いつつ、中身を見られていないかと心配になる。



【勝手にシンタローとぶつかってしまいましたが・・・・大丈夫ですかね？
嫌だったら無視して下さい】

シンタロー「う、うるせー…今日めっちゃ暑いから仕方ねぇだろ！」
携帯を開くとエネが現れるも慣れた光景に驚く事無くそう言う。本当に今日は一段と暑い、死んでしまうのでは無いだろうかと思う程だが実際何度も死んでいるからそれは無いか…、と考えを振り払う。
「っと……あ、いや、平気だ」
残りの炭酸飲料を一気に飲み終えると1人の少女にぶつかってしまい、だがメカクシ団と会って以来コミュ障は落ち着き、昔の様に噛む事は無く落ち着いた様子でそう答える。その際スマホの中身が見えてしまい、マリーの祖母、アザミの日記を思い出しどの能力だろうかと思うもこの様子だときっと自分でも分かっていないのだろう、と思い敢えて触れないでいて

クロハ「………あぁ、思い出した…化かすの子か」
シンタローにぶつかった相手に違和感を覚え凝視していると昔あのセカイに接触した少女だと思い出し上記を述べて

「・・・・？」
化かすの子、が誰の事か分からず首を傾げた。
雪奈は能力の存在を知っただけであり、どんな能力かは知らない。
スマホを閉じてバッグにしまう。

「前に・・・・メアドをくれた人も・・・・・
似たような事を言ってた・・・・」
どうしても発言に気になる点があった為、以前起こった事を言う。

「能力がどうとか・・・・・・？
でも・・・・どんなのか分からない・・・・・・
・・・・・皆が怖がる物なのは、分かる」


【アッシュさん、ありがとうございます】

エネはシンタローへの嫌がらせに携帯の中で涼しそうに扇風機に当たっている。
「あ、ちょ、ご主人ストップ！
今の子をカメラに移してください！」
(セツナだ…
この姿見せたら能力分かってくれるかな？)

クロハ「…あ？何だ、把握し切れてねぇってか…」
相手の反応に分かってねぇな、と思いそう言って。だからと言って説明する気など当然彼には無く、だが知ればどんな反応をするだろうかと気になっていて

シンタロー「え？あぁ おう、分かった」
言われ相手をカメラに映す。まるで相手を知っている様な反応に相手の言うメアドをくれた人と言うのはエネ基貴音なのだろうと理解するのにそう時間は掛からなかった為、相手に「…そのメアドくれた人ってさ…目付き悪くてツインテールじゃ無かったか？」と問い掛けて

お邪魔させてもらいます。

カゲロウデイズは去年辺りから見始めたので、まだ知識が浅いですが入ってみたいです！
もし良ければ、閃光の舞姫さんがやっている遥をやってみたいのですが……。
すみません！掛け持ちの所に割り込んでしまって……。
良くなければ、モモやヒビヤ、コノハをやりたいです。
よろしくお願いします。

「・・・・・・」
無言で問いに対して頷き、スマホを見る。
見て、人・・・・が、スマホにいた事に心で驚きつつ、
容姿や色は違うも見覚えがある人物である事に気付く。

「あ・・・・この前メアドくれた・・・・・
えっと・・・・貴音、だよね・・・」

貴音は二人いるのかなと思ったが、こんな形で二人いるのは無い。
そう言えば貴音も能力を持っているとか言ってたなと考える。

「もしかして・・・・・能力？」

シンタロー「やっぱりか……」
相手の頷きに予想はしていたが矢張りそうだったかと思い乍もそう呟いて。相手の能力の説明をしようにも詳しくは分かっておらず、今この場で能力に詳しいのはクロハしか居ない為、「……なぁ、クロハ。説明してやれよ。お前詳しいだろ？」と聞いてみるがきっと相手の事だそう簡単に了承してくれないだろうと分かっていて

クロハ「嫌だな。」
相手の予想通り簡単に了承はせず、嫌だと即答して。確かに詳しい、なんせアザミに1番近い存在で有り、全ての能力を理解しているのだから。詳しく理解しているからこそ説明を求められる、それで説明するのが面倒なのだろう。

はい、華音さん、いいですよ！遥を譲りましょう！
コノハもお願いします！
もも、ヒビヤ了解です！

エネ「セツナ…
そう、貴音…
これが私の能力…目を覚ます能力。

ニセモノさん！
説明してあげて下さい！」

(閃光の舞姫さんありがとうございます！遥、コノハ、ヒビヤ、モモをやらさせていただきます！)

コノハ「え………
僕………」

首をコテンと傾けるコノハ

ヒビヤ「そうだよ！
コノハが説明するんだろ！」

コノハの横にいた、ヒビヤはコノハに向かって怒った。

コノハ「説明………？
何を………？」

クロハ「…大体説明した所で理解出来るとは思えんがな」
そう言い乍相手を視界に捉える。暗闇ならば怪しく光るであろう金色の瞳はまるで獲物を狙い逃がさない蛇の様で鋭く射止めていた。

シンタロー「そう言わずに頼むって…今この場で能力に1番詳しいのはお前しか居ないんだよ、クロハ」
変な所諦めが悪く、相手が断ろうとも関係無い、絶対に説明させると心の中で決意していて。相手に説明を求め上記を述べる

「・・・・・知ってるの？
じゃあ・・・・・教えて」

金色の瞳の男性をじっと見ながら言う。
鋭いにも関わらず、怯む事なく見つめている。

「・・・・いっつも、誰かが怖がるの・・・・
化け物や、怖い物を見てるみたいに・・・・・
知らないのが・・・・・・」

嫌。
そう言った直後、雪奈の目が赤くなり、地面から無数の影の手が現れる。
雪奈には、見えていない。


【出掛けで次の浮上は遅くなります】

シンタロー「なっ…、おいクロハ！」
突如地面から現れた無数の影の手に驚くも、頭は冷静で見えてないのか？、と直ぐに察して。自分達だからこそ相手の言ったように見る事は無いが、傍から見れば確かに怖がられるな…、と思っていて

クロハ「…チッ……だから嫌だつったんだよ」
面倒臭ぇ事になった…、と内心思いつつも取り敢えず解除して貰わなければと思うも相手は自分の能力を理解していない為、言ったところできっと分かりはしないだろうと困るも賭けにかけて相手の目の方に手を伸ばし視界を遮断して

分かりました

まとめ

>>1 閃光の舞姫エネさん
エネ・貴音

>>5 レンさん
美風 雪奈 ニックネーム:セツナ
能力:目を化かす(相手に幻覚を見せる能力)
(次期、No.11)

>>15-35
貴音×セツナ
メアドを交換する

>>37-47
セツナ

>>40 >>42
セツナが何かに感ずく

>>45 アッシュさん
マリー・シンタロー・クロハ

>>48 シャドーさん
キド・カノ・セト

>>49 閃光の舞姫エネさん
アヤノ

>>54 アッシュさん
緋月 時雨
別組織、アヴェリオンのリーダー(アヴェリオンではNo.0)
コードネーム:シグレ
能力:繋ぐ言葉によって変わる⇒蒼眼の悪魔
月詠 雅憐
別組織、アヴェリオンのNo.1
コードネーム:ツクヨミorレン
能力:特定の人物を銀色の糸で束縛する⇒月下の蜘蛛

>>63-
エネ・シンタロー・ヒビヤ・コノハ・クロハがセツナに会う

>>63
シグレ・レンが街のパトロール中

>>70 華音
モモ・ヒビヤ・コノハ・遥



間違っていたら教えて下さい！

えっと、、シグレとレンはメカクシ団に所属していません。寧ろ敵関係です。
能力の方は目に関するものでは無いので能力名は無く、ただ条件を満たせば良いだけなので

と、ここで重大発表

自分やめます

【只今帰宅しました。
シャドーさん辞めるんですか？それは残念です・・・】


伸ばされた手で目の前が暗くなった。
影の手が地面に消え、何事も無かったかの様な景色に戻る。
雪奈は手の冷たさに驚くも、動こうとしなかった。

「・・・・・」

むしろ、驚かなかった事に驚いた。
自分が怖く無いのかと思いつつ、怖がったり驚いたりしない人物と出会うのが初めてで、
何か複雑な気持ちだった。

お帰りなさいです


シンタロー「解く方法は遮断なのか……いや、強制的にって言う意味ではそうなのかも知れないが……」
その様子を見ていて、クロハが相手の視界を遮断した事により影が消えて行った為、解く方法は遮断だろうかと思うも強制的な意味かも知れないと、考え込んでいて

クロハ「……」
消えたのを確認すると手を下ろし相手から距離を取る。これ以上自分としては関わりたくないのだろう、全く興味の沸かない人間相手に何か言うつもりも無いらしく黙り込んでいた

シャドーさん辞めるんですか？
残念です。これまでありがとうございました。

エネ「セツナ！
ここの人たちはみんな能力を持ってるの！

だから…みんなセツナのことはわかってくれるから…」

そこで、後ろからアヤノがやってきた。
アヤノ「あれ？
みんなどうしたの？
お取り込み中…かな？」

アッシュさん
すみません！あとで直します！

----------------

アヤノの後ろにいた、モモはひょっこり顔をだして、こう言った。
モモ「お取り込み中みたいですね……
って、クロハさんもヒビヤくんもコノハさんもバカ兄もいるじゃないですか！
あとあの女の人は……どなたでしょうか……」

「・・・・・・本当に？」
貴音の言葉を聞いた雪奈は驚く。
皆が能力を持っている。

だから、あまり驚かなかったり、怖がらなかったんだ。

少し困惑していると、後ろから女の人の声が聞こえて振り向く。
言葉からして、知り合いか何かなのだろう。

「・・・・・・・」
何を言えば良いか分からず、黙りこむ。

エネ「大丈夫！
私を信じて！」

アヤノ「えっと…
大丈夫？」

モモ「大丈夫ですか？」
アヤノに続いてモモもそう言った。
ヒビヤ「あ、おばさん」
『おばさん』と言ったヒビヤはモモから鉄拳を喰らったが。

モモ(怖い人って思われたかな……)

シンタロー「……」
ヒビヤに対して容赦無く鉄拳を喰らわす妹に苦笑いをするしか無かったのだろう、表情が少し引き攣っていた

エネ「ご主人！
固まっててどうするんですかぁ！？ちゃんと説明してあげて下さいよぉ！」

「・・・・・」
大丈夫かと言われて大丈夫じゃないと言いたいが、
ハッキリと言えずに黙り混む。
鉄拳をくらわす人をじっと見ては、周りにいる人を再度確認する。
全員、能力がある。なのに自分はどんな能力を持っているか知らない。

嫌だ。

そう思った雪奈は目が赤くなる寸前で目を瞑った。
雪奈の考えは見事に当たり、何も起きなかった。

シンタロー君「いや、説明しろって言われても、なぁ……」
困った様に頬を掻き乍そう言う。実質説明出来る人物は中々了承してくれないのも有り困り果てて
「…なぁ、もう説明しろよクロハ…。面倒何だろうけど、相手も能力に気付いてても分かってないと困るんだぞ…」

クロハ「…あぁうぜェ、もうすりゃ良いんだろ！」
諦めずに説明を要求する相手に痺れを切らしたのか諦めたのか、上記を述べ、説明する事にして。途端に相手が“上手くいった”と言う様に小さくガッツポーズをしていたのを見逃さず、まんまとペースに乗せられた事に苛立ちを覚えて

「・・・・本当に？」
恐る恐る目を開けながら雪奈が言う。
目は元通りになっており、赤くは無い。

「・・・・ありがとう」
じっと黒い男性を見ると、分かりづらいが表情が少し明るくなった。

クロハ「………別に…」
立場や性格上礼を言われる事など無く、慣れないそれに戸惑うも表に表さず、フイ…、とそっぽを向くと短くそう返す。そして相手の能力に付いて詳しく説明をして

説明を聞いている内に、雪奈の頭上に「？」が増える。
しかし、ある程度聞いた所で、今までの経験と一致したのか、
全て理解したかのようにパッと顔を上げた。

「・・・・私が嫌だって思うと・・・・能力が起きて・・・
相手が幻覚を見る・・・・・」
つまり、今まで驚いていたのは雪奈の能力で見えた幻覚に対してか。と、理解した。
雪奈に見えていなかったから、何が起きたかを理解できなかった。
相手が見る幻覚は、どれも恐ろしい物。
それを考えると、今まで逃げていった人達が申し訳なく思えた。

「・・・・・・どうしたらいいのかな・・・・・」
このまま、この能力をどうしたらいいか？
そんなの、分からない。

シンタロー「能力を制御出来る様になるしか無い、な…」
とは言え相手は能力の幻覚が見えていない、そこが難点だと考えていて、「どうするかなぁ…」と小さく呟いて

エネ「皆さん！
セツナにメカクシ団に入ってもらったらどうですか！？
そしたら、制御の仕方とかも教えれるし！」
エネが良いこと思いついた！という顔で皆を見る。

シンタロー「…まぁ、それが1番良い方法だが……本人が入るかどうかだよな」
俺は強制的に入団させられたけど…、と小さく呟く様に付け加えそう言って
「此奴はまぁ…入ってねぇけど、あとは全員入ってるし妹に至ってはそれで少しは制御出来る様になってっからさ、、解決出来るかも知れねぇし…どうだ？」
此奴、と言ってクロハをチラ見程度に見て、また相手に目線を戻すと上記を述べて

「・・・・・メカクシ団？」
貴音や皆の言葉を聞くに、能力を持った人達の集まりだろうかと考える。

「・・・入ったら・・・・これを何とか出来るの？」
そう言って自分の目を指差す。
制御の仕方を知れば、普通の生活が出来るかもしれない。
もう、
無差別に怖がらせなくて済むのか。

「そうなら・・・・・そうしたい。
悪くない人まで・・・・怖がらせたくないから」

シンタロー「何とか出来るとは思うぞ。実際に昔制御出来なかったって奴も居るしな、若しかしたら制御出来る様になるかもな」
小さく頷き、そう言う

エネ「セツナ！
入ってよ！
きっと団長さんもOKすると思うし！」
アヤノ「そうだね。
セツナちゃん？も入ったら良いと思うよ。
私は入っていないけどね。」
アヤノがクスッと笑う。

No.100いきましたね！

ところで、幼馴染3人組はどうします？

【チャリで買い物に行ってました・・・・
あ、シャドーさんが辞めたから三人組やる人がいないですね・・・・】


「・・・・・・・」
制御したい。
そして、悪くない人達が怖い思いをするのを、止めたい。
逃げられるのは、
嫌だから。

赤くなる前に目を閉じて、静かに開く。

「・・・・分かった」
静かに、そう言った。

一応キャラは全員出来るのでやろうと思えば出来ますが…

シンタロー「ん……なら決まりだな。今からアジト行くか？」
早い方が良いだろうと思い、今から行くかどうかを問い掛けて。

エネ「ご主人！
それを聞くのは野暮ってやつですよ！
行こう？セツナ！」

こないだから思っていたのですが、キャラだからとはいえアッシュさん！
シンタローの扱い酷くてすみません！

【エネ・・・エネだから・・・
って言っても、申し訳無くなりますよね。何か分かります。
・・・あ、これは、口を挟むべきではありませんでしたか？】


「・・・・うん」
呟くように言い、頷いた。
アジト、が何なのかは雪奈に分からなかったが、きっと団長という人もいるのだろう。
団長という人は、メカクシ団に入れてくれるだろうか。
心配だったが、貴音が言うなら・・・・と、思った。

シンタロー「へいへい……。つか、お前榎本に戻った方が良くないか？」
一々こうやって持っとくの疲れるんだぞ……、と付け加える様に言って。エネより榎本で直接話した方が良いだろ…、と内心思っていた


いえ、大丈夫ですよ。あと、似非ですが孤児院組の3人も宜しいでしょうか…？

はい。OKです。

エネ「はいはい。
分かりましたよ〜。」
その姿は電脳少女の姿から目付きの悪い女の子の姿になる。
貴音「だから、ね、
一緒にアジトまで行きましょうよ。

シンタロー「…キドに連絡しとくか」
団長であるキドに一応連れて行く事を連絡する為、さっさと通話画面に切り替えると連絡して
「うおっ…何だ、クロハか……」
端末をしまうと首に黒い蛇が巻き付いて来た事よりもその冷たさに驚き、「お前、蛇の姿でも冷たいんだな」そう言い、更に「あ、首締めんなよ…？」と告げて

クロハ『…お前が五月蝿くしない限り締めはしない…』
苦しく無い程度にシンタローの首に巻き付くとそう述べて。蛇の姿に戻った理由でもあり、寝に入って

【遅くなりました】

「・・・・・」
黒い蛇になった男性をじっと見つめたが、貴音の方を見て頷いた。
正直、これ以上喋ったら只でさえ消極的な自分が気絶する。
そう悟った雪奈は、ただ頷くだけを選んだ。


【次からアジトですかね？】

そうですね。アジト行きますか？

アヤノ「セツナちゃん。セツナちゃん。」
アヤノが手招きしてセツナをよぶ。
アヤノ「皆ちょっと冷たかったり怖かったりするけど根は優しい人達だから…
あ！自己紹介するの忘れてたね！
私は楯山アヤノ！よろしくね！」

シンタロー「……」
優しい以外は自分に当てはまっている事で、自覚済みではあるが矢張り好いてる相手に言われるとグサッと来るらしく黙り込んでしまって

追記_アジト移動良いですよ

「・・・・・・優しいよ、皆」
アヤノの言葉に、静かに言う。
確かに冷たい、怖い。
けど、優しい。
この人達に会わなかったら、正直言って一生苦しんだだろう。

「・・・・美風雪奈・・・・私の名前・・・」
皆がいる方を向いて言った。


【皆さんが良いと言うなら、行きましょう】

モモ「私は如月桃って言います！年は16歳です！」
ヒビヤ「おば……モモ、また年齢も言ってる」
ヒビヤが『おばさん』と言いかけたが、モモが拳を固めたのをみて言い直した。
ヒビヤ「僕の名前は雨宮 響也。よろしくね、おばさん_____モモ痛い！」
18歳のセツナを『おばさん』呼びしたヒビヤはモモから先程はくらわなかった鉄拳をくらった。
コノハ「僕はコノハ……よろしく、セツナ」
騒いでいるモモとヒビヤの後ろでコノハがこう言う。

「・・・・・よろしく」
表情の細かな変化に気付けるような人間でないと分からないが、
表情が少し優しくなった。

アジト・・・とは言え、アジトが何処にあるかなんて分からない。
申し訳無いが、案内してもらうしか無いようだ。

貴音「もしかして、怖いの？」
珍しくちょっと心配して貴音がいう。
アヤノ「ねぇ、ねえ、シンタロー。
あの子、セツナちゃん可愛くない？
アヤノがクスッと笑いながらいう。」

シンタロー「え？あ、あぁ…そうだな」
聞いていなかったのだろう、少し反応に遅れるも小さく頷いた

シンタローの反応に少し傷つくアヤノ
アヤノ「だよね…
可愛いよね…」
少し小さな声で「シンタローはああいう子が好きなんだ…」
貴音「じゃあ、アジトでも行く？」

シンタロー「お、おい、アヤノ？」
心做しか少し傷付いた様な表情のアヤノに心配になったのか声を掛けて、何か拙い事でも言っただろうかと先程の発言を思い返すも思い当たる節が無く困るも自分より先ずは相手が先だと考えを振り切って

アヤノ「ん？
大丈夫だよ！シンタロー！」
アヤノは心の中で自分で言ったことだしね…と付け足し、えへへと笑う。
貴音がシンタローに近づき小声で聞く。
貴音「あんた、あんなこと言って良かったの？
アヤノちゃん傷ついてるじゃない。
聞こえちゃったけどあんたセツナが可愛いなって言ってるわよ。
誤解されてもいいなら別に何もないけどね」

シンタロー「…まじかぁ……」
小さく、誰にも聞こえない様にそう呟く。傷付いてる理由はあの発言か、と貴音の言葉で理解して軽く後悔する。ここは思い切って言えば良いのか、と悩んでしまい、だが自分が好きなのはアヤノただ1人、故にこのまま誤解されたままは嫌だ、と決心がつき、「あ、アヤノ…俺は、その……アヤノが1番可愛い、と…思う、ぞ……」と、口篭り乍も何とか相手に告げて、恥ずかしくなり赤くなってしまった顔を見られたくない為手で隠し、別の方に向いてしまう。内心ではかなり爆発状態で

アヤノ「ふぇ！？ふぇぇぇぇ！
えっとシン、タ、ロー？
いきなり何言ってるの？」
アヤノは顔を真っ赤にさせながらいう。
貴音「良い、、な、、」
貴音は誰にも聞こえないような声で囁いた。
貴音(遥…)
そういえば遥ともう何日もあってないなと思いつつシンタローとアヤノの関係を羨ましく思う。

シンタロー「ほ、ほんと何言ってんだろうな！？」
落ち着け落ち着けと自分に念を掛けるが恥ずかしさの余り全く聞かず頭は混乱状態で“あああああ、ほんと何言ってんだ俺は！”と心の中で自身と葛藤していた。
チラリとアヤノを見るが直ぐに視線を外してしまう

目をそらすシンタローとは反対にじーっと見つめるアヤノ
アヤノ「本当に思ってる？
それとも嘘？」
少し泣きそうな顔で見つめる
そしてまた顔を真っ赤にさせながら、
アヤノ「私は、シンタローのこと一番かっこいいとおもってるよ！」

シンタロー「嘘な訳無いだろ！」
泣きそうな顔のアヤノに先程までテンパっていたのが嘘の様に真剣に相手を見つめ答える。が、相手の次の言葉に「え？えぇぇ！？あ、アヤノ本当かっ！？」と焦った様な驚いた様な声で確認する様に問い掛ける

アヤノ「良かった！
ん？本当だよ？
かっこいいと思ってる…よ…。
流石に二回言うのは恥ずかしいよぉ。」
アヤノは照れながらも少しはにかんで言う。

シンタロー「あ、わ、悪ぃ…」
申し訳なさそうにそう言う。
確かに2回言うのは恥ずかしい。自分はまだ1回しか言ってないが2回目を言うとなると心臓が持たなくなってしまう。
「…すっげぇ嬉しいよ、アヤノ」
素直に嬉しいと思った事を伝え、少し微笑んだ

クロハ「……イチャつくなら他所でやれ…」
何時の間にかシンタローの首から降り人の姿に変わっていて、無表情で2人をジッと見つめ上記を述べる。それにシンタローが顔を赤くし「い、イチャ……！？」と困惑気味に声を上げた

アヤノ「シンタロー…(〃ω〃)

イチャイチャなんてしてないよお！」
貴音「嫌、してるでしょ」

クロハ「逆に何故イチャついて無いと思えるんだ……」

シンタロー「セトとマリーが居るから…？」
あの2人のイチャつき様は最早リア充だろ…、と付け加えて言う

【うおっ、結構進んでる・・・・・】

「・・・・」
雪奈はその光景を見て、少しだけ微笑んだ。
本当に、自然に。
今まで、出会う者全員逃げていったから、こんな楽しい光景は見れなかった。

そう考えると、嬉しくて。

貴音「セツナ！
私が言えることじゃないけど良い顔してるわよ！」

アヤノ「あの…
貴音先輩怒ると思いますが貴音先輩と遥先輩も相当だと思います…」

貴音「はぁ？
シンタローだったらぶっ叩いているわよ！」

アヤノ「ヒィィィィ」

シンタロー「はぁ？それはそれで可笑しいだろ！あとアヤノを怖がらすな」

「・・・・え？」
驚いた。単純に。
自分が相手に分かるほど微笑んでいた事に驚きつつ、落ち着きを取り戻して。
「・・・・アジト、行こう・・・・何処にあるの？」と少し歩いて言う。

貴音「はいはい。
惚気はいいから。
じゃあ、行きましょ。」

アヤノ「シンタロー、そう言うのがいちゃついてるって言われちゃうんじゃないの？
小声)ちょっと嬉しいけどね。」

シンタロー「…惚気てねーよ…。普通、好いた奴を守りたいって思うだろ？」
何故かこう言う台詞は平然と言えて、「もう2度と、間違えたくないんだ……」と誰に言う訳でも無く小さく、聞こえるか聞こえないかの声で呟いて

アヤノ「え？シ、シンタロー
な、何て言った？
好いてる！？」
アヤノのかおがいつもよりも相当赤くなる
貴音「は？
なんで今告白みたいなこと始めるのよ！！」

シンタロー「な、何でそこに食いつくんだよ!?」
釣られて赤くなりつつもそう言い。恥ずかしさの余り顔を隠すも深呼吸をして落ち着き、この際本当に告白してしまおうかと頭は冷静に考えていて

アヤノ「し、シンタロー泣
好いてるって嘘？」
泣きそうな顔でシンタローを見つめる

シンタロー「な、嘘な訳無いだろ！」
そう言えば1度深呼吸をして、「俺はお前が好きだ。俺は他と違って体力も力も無い貧弱野郎だけど、付き合って欲しい」と真剣な表情で相手を見つめ言う

アヤノ「ふぇぇ！？
あの…ドッキリとかじゃないよね！？」
アヤノは口をパクパクされながら声にならないような声を出している。
それから、顔は赤いが真剣な表情になり、
アヤノ「わ、私も好き！
シンタロー、こんな私で良い？」

シンタロー「あぁ、お前が良いんだ」
ガシッ、と勢いで手を掴み、だが包む様に掴んでいて。

「・・・・・・」
じぃっと見ていた。
此処で何か言えば空気を壊しそうで怖く、何も喋らずにその光景を見つめる。
気のせいか、周りがキラキラしている様にも見えた。

（・・・・団長っていう人・・・・遅くて怒りそう・・・）
心の中で、呟いた。

アヤノ「シンタロー(〃ω〃)
恥ずかしいよ…」

貴音「もう、本当に惚気はいいから行くわよ！」

シンタロー「あ…そ、そうだな……。つか怒ってる、だろうな……」
連絡してから時間が経っている為若干青ざめて

貴音「大丈夫よ！
もし怒られたらシンタローがアヤノちゃんに告白してたからってちゃーんと言ってあげるから。」
アヤノ「貴音せんぱーい。
そ、それだけは〜」

シンタロー「や、やめろォォォ」
逆に殺されるだろ!?カノに！、と続けて言って

モモ「ねぇ、ヒビヤ君。
あれなんなの……？」
あれとは目の前で好きだと言い合ったりしているバカ兄とアヤノさんの事。
ヒビヤ「さぁね。
おめでたいと、思っておけば？」
モモ「おめでたいか………。
なんかアヤノさんが可哀想……」
私がそう言うと、
ヒビヤ「僕は妹に、そんなボロクソ言われてる、おじさん(シンタロー)の方が可哀想だと思うよ」
と言われた。

私達の前ではコノハさんが、
「シンタロー……お腹すいた……。
キドのネギマ食べたい……」
とお兄ちゃんに言っていた。

貴音「辞めなーい！
あんたはアヤノちゃん守ってなさい！」
アヤノ「シンタロー、
これが貴音先輩なりの優しさなんじゃないの？」
シンタローにアヤノがこっそりと言う

シンタロー「え？あ、あぁ…なら伝えておくな？」
キドに伝えておこうと端末を取り出す、とタイミング良く電話が掛かって来て、一瞬固まるも出なかったら出なかったで終わるなと意を決して電話に出る
「わ、悪ぃ…！色々あって、だな……その、そろそろそっちに向かうから！あ、あとコノハがネギマ食いたいってよ…。＿＿ま、まぁ…詳しい事はそっちで話すから…」
切れば、“はぁ〜……”と息を吐いて。貴音に「言われなくても守るっての…」と伝え、アヤノの言葉に、「彼奴なりの優しさ、なぁ……」と小声で呟いた

貴音「当たり前よ！
じゃ、行くわよ！」
アヤノ「貴音先輩！
セツナちゃん連れて行かなくていいんですか？」
貴音「い、行くわよ！

「・・・・・うん、行こう・・・」

ワイワイと賑やかな光景に心を穏やかにしつつも、相変わらずの無表情で言う。
そして、黙って後を追うように歩いた。

貴音「じゃあ、歩いてるついでにも自己紹介しましょうか。
私は榎本貴音。目を覚ます能力を持ってるわ。
ほら、みんなも自己紹介して！」

シンタロー「何でアンタが指示して……はぁ…、俺は如月伸太郎。能力は目に焼きつけるだ。で、こっちがクロハ……つっても俺が付けた別の呼び方で……名前っつーか、能力名だな。で、能力は目が冴える。序に言うと此奴は人間じゃない」

クロハ「……おい、余計な事まで言ってんじゃねぇよ」
人間じゃねぇ情報まで要らねぇだろ、と付け加える様に言って

「・・・・うん・・・・・よろしく」
自己紹介をされて頷くと、自分も改めてしないとなと思う。

「・・・・・美風雪奈・・・・・能力は・・・・・」
能力まで来て悩むように下を向く。
そう言えば、幻覚を見せれると分かっても、呼び方が分からない。
どうしようか。

そう言えば、クロハ・・・と、出会ったときに何か言ってたなと思い、考える。
そして少し考えた後、顔を上げた。

「・・・・化かす・・・・「目を化かす」能力・・・・」

そこまで言って行先を見る。
アジトは・・・・・近いだろうか？

貴音「まあ、全員はしてないけどもう少しでつくわよ！」
貴音は偉そうに指示する

シンタロー「……何で榎本が偉そうに指示してんだよ…」
ボソッ、と小声で呟いて

貴音「悪かったわねぇ！
偉そうにしてて。」
アヤノ「大丈夫ですよ！
貴音先輩！」

【スンマセン。マジで遅くなりました】


「・・・・もうちょい？」

どの建物か分からずに見回し、本当か不安になるも、
貴音が言うなら大丈夫だろうと思って後についていく。

貴音「そう！
もう少しよ！」
偉そうに言っているがいつもはエネの姿でシンタローに連れて言ってもらっていた貴音は心配だった。
(あれ？
合ってるわよね？)

シンタロー「……。…アンタ普段その姿で行かないから仕方ねぇけど、こっちだ…」
暫くは道が合っていたのか黙っていて、口を開いたかと思えばそう言い見慣れた道の方に足を進めて

遅くなってすみません！

貴音「わ、分かってたわよ！
ただテ、テストよテスト！」
アヤノ「何のテストなんですか貴音先輩…」
貴音は顔を真っ赤にし、アヤノは少し困った顔でいる。

シンタロー「…ほんとに分かってたんすか、セーンパイ」
声こそは普段と分からず何処か怠そうだがその口調は相手をからかっているのだろう、その証拠に何時もなら“榎本”と言うがこう言う時だけは“先輩”呼びで悪意が篭っていて

クロハ「……色んな意味でいい性格してんな…」
ずっと黙り会話を聞いていたが口を開けばシンタローを横目にそう言って

貴音「シンタロー、あんたいい性格してるわねぇ」
貴音が拳を強く握りながら笑顔(と言っても目は笑っていないのだが)で言う。
アヤノ「シ、シンタロー。
謝りなよぉ」
アヤノはとても困った顔でシンタローを見つめる

シンタロー「そりゃどーも…」
自分自身性格が悪い事は充分自覚済みで特に気にする訳でも無く平然としていて、アヤノに謝る様言われれば、「謝る必要無いだろ……」と返して。冷たい対応ではあるが家族の次に過ごした時間が長いが故に本心を曝け出しているだけで嫌いだからと言う訳じゃなく

貴音「あんたねー！」
(でもまあいっか)
貴音は心の中で呟いた。
(あん時だったらこんなこともできなかったんだもんな…)
貴音はエネだったときのことを思い出す。
あの時は自由に動けもしなかった

シンタロー「…んなに怒声じみた声出してたらシワが増えるっすよ？センパイ…」
ほんの少し口元がニヤけてしまうも必死に堪え乍上記を述べつつも、もうそろそろ着くな…、と内心思い