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>>13
【ありがとうございますー！】

フィーリオ「………あら、貴方は」

香った神聖な匂い(気配と言っても間違いではないが)と、ちらりとフードの奥に見えた顔。その二つに歩みを止めれば思わず声をかけてじっと見つめる。さすが彼の者の娘と言ったところだろう、きちんと参加者の顔は把握しているらしい。

クライチェ「うん？……あぁ、彼奴の従者か」

止まったフィーリオと同じように相手の顔を見れば、こちらも思い当たる節があったのかそう言って口端を楽しそうに上げる。一触即発という空気にはならなさそうだ。ではなければ二人共、認識した瞬間に戦闘態勢へと移行しているはずだから。