ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>14

「…えっと、どちら様ですか？」

足を止めず通り過ぎる筈だったのだが、思考を巡らせている間にどうやら自分も足を止めていた様で、此方に向かってきて歩いてきた二人組とバッチリ目が合う。

逸らすこともせず、此方もじっと相手を見つ返すように見るが、解決の糸口は一向に見つからず首をか傾げるばかりである。先程よりかは鮮明に相手の顔が見えるが、やはり思い出せやしないのかおずおずと小さな声でそう呟いた。

「…悪そうな、顔」

暫くの間、彼女を眺めていたネオだったが彼女の側にいる彼を見てはそう呟いて。口角を上げ楽しそうに笑う相手に対して、怪訝な顔をすれば此方はふいっと顔を背けた。