「いいんですか」少し驚いたように首を傾げる安全圏も豊富に揃えられている書類の表紙を一通り、菓子店の焼き菓子を選ぶように見てから顔を上げる「じゃあ私も、彼についていきます」お気に入りをみつけた、と言わんばかりの笑顔で答える。どうせ誰かが行かなければならないのだ。なら、自分でいい。どうせ帰りを待つ人などとういないのだから。そう考えていることなど匂わせもせず、重ねて年頃の…いやもうすこし幼く見える笑顔を向ける
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