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【>>31

　遅くなってしまい申し訳ありません!えっと、オンルッカーさんはまだ到達していないので、とりあえず到達まで待ちます!】


　音の正体が何かを知った白野は、驚いて棒を落としかけた。負傷した青年に、巨大な槍を持って近付く男性。明らかに人間じゃない、サーヴァントだ。見た事の無いサーヴァントに動揺したが、今がどんな状況かを真っ先に理解した。
　助けないと。そう思った直後、無謀に等しい行動に出ていた。
　男性が槍を振り上げた時、男性の後ろ側を狙って持っていた木の棒を投げつけたのだ。

フロガ「!」

　振り返り様に槍で薙ぎ、木の棒を真っ二つに斬る。白野はそれによって出来た隙を見逃す事無く、青年のサーヴァントの腕を掴んで走り出した。
　此処でもコードキャストは効くだろうか。怪我を治す事を考えながら。

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ジーク「え!?君は……」
白野「ごめん、でも今は走って!」

　突然の出来事に思考が追い付かない。今手を引いて走っているのはサーヴァントじゃない人間だ。マスター以外の人間がいるという事は、此処は特異点か?そんな事を思っていると、気を抜いてしまって転んだ。女性が立ち止まり、駆け寄る。

白野「大丈夫?やっぱり傷が……」

　巻き込ませて死なせたくないのに、女性は逃げてくれない。あのサーヴァントは追ってきているのに、動けない自分が情けなかった。