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【返信遅くなり申し訳ありません。どうしたらいいかな、と考えているうちに日がたってしまっておりました。 一先ず無難な、私の中ではまだもやもやの残る形での文章投下ですので、もし何かありましたら言ってくださいませ。】



それは構わない、そう言う前に彼は自分の前から姿を消してしまった。 発言が遅れてしまうのは生前からあることだ。だから特に気にはしない、それに彼が何をして、どこに行こうが自分にとっては関係の無いことである。

「……ないこと、なんだけど」

嫌な感じで痛む頭は無視できない。幸い彼が向かった方向にマスターの気配はないから安全ではあろうけれども、危険人物を野放しにしていれば何かあるかもしれないとも思う。 今回の現界では自分の意思で行動しないつもりなのだ。けれども、それはどうやら出来そうにないと、今のこの状況が告げていて。

「……また私は罪を重ねるのね」

かしゃり、鎖の音を鳴らして地面を蹴り上げる。走る方向は先程オンルッカーが向かった場所。何かあってからでは遅い、それにマスターの悲しい顔を見るのは心苦しい。そう言い訳じみた言葉を胸の中で並べつつ、間に合えと念じながらも足の速度を早めた。