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>>146

杉元
「！」
後ろから声がすると一瞬敵かと思い、銃に銃剣を取り付けた。

杉元
「翼が生えてる…お前は誰だ…？」
後ろを振り向くとそこにはアーヴァルが居た。天使なので当たり前だが彼から見たら翼が生えた人間など見たことがない為、戸惑い気味である。

「まあまあ、銃はしまいな。俺も詳しくは知らんが、どうやら『熾天使』としての仕事をしていたらここに飛ばされたらしい。」

500年前の「魔女狩り」で銃は大分見慣れた。撃たれたとしても「クロノステイシス」と「ライトスピード」のやり方は心得ているので大丈夫だし、敵意が無いということを示すため武器を置く。

「もう一度名乗るが、俺はアーヴァルだ。大まかに言えば天使だが、詳しく言えば一番上の『上級三隊 熾天使』に属する。その服は、軍服か。」
軍服を着ている人は久しぶりだ。戦死した人間を天国に運ぶくらいだから、生きている人間で軍服を着ているのを見たのは初めてかもしれない。