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シルヴィ「……君も…勝手に死んだりしないでよ…？」


冴える『…回復が早いのかそれとも単純に体力を削らない…ってのも有り得そうだけどな…』

うい「ツバメさん！」
ういはそう言うと、新たな凧が現れた。
うい「いくよ！ルーチェ・スペランツァー！」
ういはそう言うと、自分の必殺技をルシファーに放った。その後、凧を巧みに使い、空を飛び、天明館に向かった。
天明館
ねむの部屋
ねむ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・く・・・！一時的とはいえ、再び、魔法少女に成るため、自分の魔力を使って足を動かせるようにしたからかな？いや、その魔法の効力切れそうと言うべきか。足が動かなくなってきたな。変身を解除し、車椅子に乗ろう。」
灯花の部屋
灯花「くふっ。くふふっ。くふふっ。ういが無事で良かった。」
タルトの部屋
メリッサ「タルト！？身体中ボロボロ・・・大丈夫ですか！？」
タルト「は・・・はい・・・ういさんが助けてくださったので。」
外
うい(上手く逃げ切れるかな？逃げ切れなかったら、走って逃げるしかない。いや、待てよ。逃げ切れないんだから、まずは、援護してる人から、倒した方が良いかも。よし！)
うい「ツバメさん！方向転換！」
ういがそう言うと、凧は、方向を変えた。するとスピードが上がり、ルシファーを援護しているフィルに近付いた。
うい(この距離なら、いける！)
うい「ルーチェ・スペランツァー！」
うい(やった！・・・のかな？)

フィル「…こんな程度かよ」

フィルの目の前には黒薔薇の荊棘の太い蔦が地面から伸び塞いでいて、それを自分の剣で切り裂き消すと、「“小さな黒き銃 空に舞う物を撃ち落とせ”」と詩を紡げばフィルの周りに小さな銃が円になる様に現れ、空を飛ぶういに狙いを定め発砲されて

うい(！やば！めっちゃやば！)
うい「ツバメさん！方向転換！やっぱり、天明館の方に行くよ！」
ういはそう言うと、上に飛翔し、天明館の方に向かった。
うい(く！油断した！勝てるかな？って思った自分が許せない！まさか、ルシファーを援護してる人にあんな力があったなんて！このまま、雲の中に隠れて、天明館に向かった方がわたしの身の安全は確保出来るよね？攻撃は来ない・・・か・・・。)

フィル「何だ、あんなに威勢を張ってた癖に逃げるのか、よッ！」

なんて言い乍も大きな剣を振るい強風を扇ぎ斬撃して

うい(ちょ！？うっそでしょう！？)
？？？「うい！」
すると、ういの身体にはフィルの斬撃は当たっていない。
うい「・・・え？」
？？？「大丈夫？うい？」
うい「うっそ・・・灯花・・・ちゃん？」
灯花「くふっ。そうだよ。」
うい「あぁ・・・成る程。ドッペルを出して、わたしを助けてくれたんだ。ありがとう。助かったよ。」
灯花「くふっ。うん。わたくしのドッペルは、髪の毛から発現してるから、空を飛ぶことも出来るんだよ。」
うい「このまま、天明館まで、逃げよう！灯花ちゃん、ソウルジェムは？」
灯花「くふっ。うん。大丈夫だよ。わたくしのソウルジェムは。」
うい「良かった。」

フィル「チッ…威勢を張るだけの弱者め…」

当たった感が感じられず逃げたのだと分かれば、小さく呟き、「ルシファー。多分終わりだ」と言って

うい「あれ？灯花ちゃん。」
灯花「んー？なーに？」
うい「ねむちゃんは？」
灯花「んー？ねむは、天明館の上空で待ってるからね。」
うい「分かった。それでさ、灯花ちゃん、１つ聞きたいんだけどさ・・・」
灯花「何でわたしを助けてくれたの？って聞きたいんでしょ？うい。」
うい「うん・・・って！何で分かったの！？わたし聞きたかったこと！？」
灯花「んー？幼馴染みの勘・・・かにゃ〜？」
うい「フフ。もう・・・何それ。」
灯花「さっきの質問の答えだけどさ、１つは幼馴染みだから。もう１つはわたくしとねむとタルトお姉さまを助けてくれたから。」
うい「そう・・・なんだ。」
灯花「うん。そろそろかにゃ〜？」
うい「天明館まで？」
灯花「うん。」
ねむ「灯花！今、何処？」←テレパシーで聞く。
灯花「ういと一緒にいるよ。」←テレパシーで答える。
ねむ「良かった。今、僕は、天明館の上空にいるよ。」←テレパシーで場所を伝える。
灯花「くふっ。グッドタイミング。ちょうど、そっちに向かってるよ。」←テレパシーで送る。
ねむ「分かった。」←テレパシーで言う。
灯花「そろそろ近付いたかにゃ〜？天明館に。おっ。見えてきた。」
うい「ねむちゃーん！」
灯花「ねむー！」
ねむ「うい、灯花、お帰り。」
灯花&うい「ただいま。」