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>>771

夕佳「私は冬里夕佳です。は、はい...ちょっと失敗しちゃって」

苦笑いしながら名乗って



(若葉)

月咲を追ってるいる途中______

千景「乃木さんッ....！」

後ろに居る千景が突如大声で叫んだかと思うと、金属同士がぶつかった甲高い音がする

若葉「千景！？どうした！？」

振り替えって問えば、変身した千景が一人の魔族の槍を鎌で防いでいた

千景「リーダーッ！？これは一体何のつもり！？ふざけないで！」

千景にリーダーと呼ばれた魔族...確かあの時海岸に居た『白川侑』という魔族中立派のリーダーだったか。通りで千景がリーダーと呼ぶわけだ

侑「私はふざけてこんな事しないさ。ただ、ちょっと協力してるだけでね。協力関係の奴がしくじったって聞いたから様子を見にきただけ。
ついでって言っちゃ悪いけど......若葉と千景。お前らはここで力を落とさせてもらう」

侑が高速で何度も槍による突き攻撃を繰り返す。千景は初めのうちは互角に戦ってみせたが、すぐにスピードが落ち防御に専念するしかなくなる。
それを見過ごせなかった私は、変身しては侑の横腹を狙って太刀を振るう。


侑「チッ.....お前らは勘が鋭いし強い。それに二人の連携技術は高いときた。やっぱり動き回られるのは迷惑だな」

太刀はヒットし、侑は左手で横腹を押さえながら右手で槍を構えた

あれ...？何かが引っ掛かる。侑がこんな行動を起こしたからという事ではない。もっと近くの......

若葉(まさか！？ユウガオが言ってた『背後にも注意を怠らないように』ってこういう事だったのか！？くそっ！私達は侑の相手で精一杯だって言うのに......どうか、勘違いであってくれ！)