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>>23

美沙「一人でいる時かぁ......アタシは生活費が厳しいからバイト時間長いし、勉強も勉強だから時間は少ないけど......
アタシはさ、暇な時は色んな事してるよ。音楽聞いたり、お菓子作ったり、本を読んだり、散歩したり、星を見たり、ここに来たり。何もしてない時間が無いくらいに。だって何かしてないと......」

『だって何かしてないと、変になっちゃいそうだから。昔のアタシを思い出そうとして。』こう言おうとしたが、止めた。エスがアタシが記憶喪失だって事を知らないのもあるけど、一番は、これが何かの弾みになって記憶を思い出してしまうのが嫌だから。

記憶を思い出したら、今のアタシはどうなってしまうのだろう。

美沙「ごめん。最後のは忘れて」

苦笑いをして軽く流し、声を明るくして、再び話しはじめる。

美沙「結論としては、楽しい事や自分がいいなって思える事をやればいいんだよ！　アタシだってそうだしね！」



>>23
(棗)

棗「何か音がすると思ったら春華だったのか」

たった今、読んでる本が章の終わりまで来た為にする事が無かったので、少し散歩でもしにいこうかと考えていたら、どこからか音がしたので向かったのだが......そして今の状況に至る

棗「いつもありがとう。今、私はする事はない。何か手伝おうか？」

気づかない事もある為、春華がどれくらいの頻度で掃除してくれているのかは不明だが、それでもかなりの頻度で掃除をしている様なので、日頃の感謝を込めて、『私にも何か出来ないか』と聞いてみる